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夕方、裏のスーパー・アピタに買い物に出た。
途中、4、5人の人だかりに軽く会釈して通り過ぎようとしたら、道に迷ったらしい70歳代とおぼしきご婦人が、困惑しておられる。
ん?
その風姿に見覚えがある。
「奥さん、先日も迷っておられましたよね?」
丘を越えた隣町にお住まいの方らしい。
「今からアピタに行きますから、少し回り道をして近道まで送って行きましょう」
「ありがとうございます。助かります」
ここまでは、ヘンだとは思わなかった。
けれど、5分ほど送って行く間の会話に、ヘンなところがみえてきた。
「お宅にはどなたかいらっしゃいます?」
「両親がおりますの」
「あぁ、そう。 で、お父さんはおいくつ?」
「父親は76歳、母親も、…70を超えて、介護がたいへんですわ」
「それはそれは。 で、奥さんはおいくつなんですか?」
「私は、35歳です」
えっ。
亡姉がそうであったように、まだら認知?
「たびたび道を間違われるみたいだし、外出の折は、お名前と住所、電話番号などを書いたカードを持って置かれるとよろしいね」
「あ、私の名前は、Iです」
「あらら、Iさん!」
珍しい苗字とお顔に見覚えがある。
富貴ヶ丘に住んでおられ、隣町に引っ越して行かれたI家。
二人の息子さんたちと我が家の息子達も同年代で、一緒に遊んでもらったことがある。
近道の農道まで案内して、暗くなった小道をとぼとぼと歩いて行かれる後姿を見送り、【情けは他人(ひと)の為ならず。明日のわが身】と思い知る。
その一方で、「さくらは絶対に呆けないぞ、おー!」と夜空に誓う。
途中、4、5人の人だかりに軽く会釈して通り過ぎようとしたら、道に迷ったらしい70歳代とおぼしきご婦人が、困惑しておられる。
ん?
その風姿に見覚えがある。
「奥さん、先日も迷っておられましたよね?」
丘を越えた隣町にお住まいの方らしい。
「今からアピタに行きますから、少し回り道をして近道まで送って行きましょう」
「ありがとうございます。助かります」
ここまでは、ヘンだとは思わなかった。
けれど、5分ほど送って行く間の会話に、ヘンなところがみえてきた。
「お宅にはどなたかいらっしゃいます?」
「両親がおりますの」
「あぁ、そう。 で、お父さんはおいくつ?」
「父親は76歳、母親も、…70を超えて、介護がたいへんですわ」
「それはそれは。 で、奥さんはおいくつなんですか?」
「私は、35歳です」
えっ。
亡姉がそうであったように、まだら認知?
「たびたび道を間違われるみたいだし、外出の折は、お名前と住所、電話番号などを書いたカードを持って置かれるとよろしいね」
「あ、私の名前は、Iです」
「あらら、Iさん!」
珍しい苗字とお顔に見覚えがある。
富貴ヶ丘に住んでおられ、隣町に引っ越して行かれたI家。
二人の息子さんたちと我が家の息子達も同年代で、一緒に遊んでもらったことがある。
近道の農道まで案内して、暗くなった小道をとぼとぼと歩いて行かれる後姿を見送り、【情けは他人(ひと)の為ならず。明日のわが身】と思い知る。
その一方で、「さくらは絶対に呆けないぞ、おー!」と夜空に誓う。
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