古伊万里江戸後期物万歳

古伊万里江戸後期ものの魅力。

明治伊万里・かぼちゃと雀

2015年09月05日 13時51分40秒 | 明治伊万里染付
お昼のNHKニュースで、
アラスカ州沖のベーリング海を、
中国海軍の艦船5隻が12カイリ以内の米国領海を通過していたことが、
明らかになった。とか、言っていました。

中国から帰化した石平教授によると、
戦後70年間、中国は、外国からの軍事的脅威は、
一度も感じたことは、ない国だそうです。
まず、いま、中国を侵略しようなんて国は、どこにもない。
アメリカでさえ、そんなことは、考もしない。

にも、関わらず、軍人の数は、世界一だそうで、
では、その世界一とも思われる軍事力をもって、
なにをなそうとしているか?
それは、南シナ海の南沙諸島を見れば、すぐわかる。
と、おっしゃっていました。

なんだか、恐ろしい話ですよね。。

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これは、明治時代の伊万里です。



さて、何か描いてあるか、わかりますか?



日本かぼちゃと、おそらく雀でしょうか?
あだ花(雄花)も、咲いていますね。(笑)



かぼちゃのデッサンは、やや、ラフですが、
雀のデッサンは、巧妙に描かれていて、作者は、スズメが描きたかった事がわかります。



明治時代の端唄に・・

汽車は出て行く、煙は残る。
奥州街道のかぼちゃのツルが、
農家の雪隠(せっちん/そとかわや)を倒したとか、
どうとかという、歌が流行ったとがあり、

それが、関係しているかどうかは、なぞです。(笑)
直径、40セントほど。明治時代、中期ごろか。



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明治伊万里・うさぎとトクサ紋の大鉢

2015年02月28日 15時34分08秒 | 明治伊万里染付
すこしづつ、春めいて来ましたよね。
あすから、三月。

にも、かかわらず、凄惨な少年犯罪も起きて、
なんとも、やり場のない感情をもちをもつ、今日ですよね。
もっと、早く、回りの大人たちが、気がついてやれなかったのかと、
残念な気持ちがします。
あの顔のあざの段階で、気がつかなかったものかと。。??

しかし・・・
家族って、分かり合っているようで、案外お互いの悩みをしらない場合が、
あるもの事実です。
 20年ほど前、母親に・・・
「あんたは、独身で幸せ、大変なのは、これから子育てのある弟」
と、なんどとなく、言われたことがあります。
私は、その言葉で、なんどとなく、傷つきました。(笑)
まあ、母親といえども、子供の気持ちを、その程度しか、理解できなんですね。

 私たちが、家族の悩みを、半分でも本気で、理解しようとする気持ちさえあれば、
いまある自殺者の半分くらいは、あるいは、防げるのかもしれない?そんな気がしました。

いま両親と同居していますが・・・
いま、ここで、こうして日記に書いている私でさえ、
いま、母親がなにに一番心を痛めているのか?
父親の悩みは、なにか?
なんて全然よく、わからないし、あまり知ろうともしないわけです。
見た目、元気なら、まあ、とりたてて問題ない、とうことにしているわけです。

これからは、家族の心の健康問題にも、すこしは関心を持って、
生きていこうと、思いましたね。。
この事件は、そんなことを、考えさせるきっかけになりました。。

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これは、明治期に作られた鉢ですね。
非常に緊張感ある絵付けで、兎が三羽かいてあります。

うしろにあるのは、おそらく木賊(とくさ)でしょう。
腎臓病の特効薬とも、むかしこれで、銅鏡を磨いたともいわれています。
日当たりのよい、湿地に自生しているようですね。。



この険しい表情の動物は、第二次世界大戦以前の動物絵の特徴と言われていて、
戦後の動物の表情は、もっと、やさしく、かわいくなるようです。



わたしの祖母は、明治生まれの人でした。
祖母は、生涯、犬猫は、かわいがって飼っていましたが、
幼年期のわたしが、猫を必要にかわいがると・・・
『しょせんは、畜生。人間のように可愛がっては、いけない。』
と、なんども、注意されました。



むかしの人は、動物に対してきびしい見方があったんですね。
常に、人間とは、一線を引くというか、
恐れに近いものがあったのかも?
そんな考えが、絵にもでているのかもしれませんね。


時代が替わって、いま、ペットは、人間の友人になったようですね。

直径31センチ。明治時代。




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染付け魚形皿

2011年06月26日 09時36分46秒 | 明治伊万里染付
毎日、うっとうしい日々、いかがお過ごしでしょうか?

国難ともいえる今回の震災、被災地のガレキの処理も思うようにいかないようで、
その被災の面積の大きさも半端ではないのでしょう。
えんえんと海岸線500キロにおよぶ地域が津波の被害にあっているそうで、
ちょっとやそっとでは、かたずきそうもありません。

ガレキの処理は、なにも被災地だけではなく政治の世界でも必要で、
政界のガレキの処理も、ぜひ、早めにお願いします。
被災地優先ではなく、党利党略の国会議員そのものが、ガレキと言えなくもない。

いまの国会を地方自治に重ねてみると、わかりやすいと思いますが・・
被災地の県議員が、県知事が気に入らないと、知事にハッキリしたおちども見当たらないまま、
与野党で、れんじつ県知事おろしを画策しているようなもので、
政治の優先順位を間違えてはいないでしょうか?

そう考えると、天災と人災と二重の国難を抱えているのが今の日本でしょうか?

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幕末から明治の始めころのお皿と思います。



お魚を開いた状態を写したのでしょう。
江戸期から、明治の始めくらいまでこういう魚形の皿をみますが、ひらきは少ないと思います。



じつにユニークで、おもしろい形で好きなんですが、実際、飾るとなると皿立てにうまく乗りません。
子供の遊びごごろそのままに造ったようなお皿ですが、実際造るのは面倒でしたでしょう。



後ろから見ると、まあるい普通のお皿をろくろでひいて後から加工したことがわかります。
手間暇かけて、それほどの需要もなかったのか、この手のお皿は数がありません。

最大直径約35cmほど。幕末明治の頃。


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ベロ藍放射紋大鉢

2011年03月05日 15時18分16秒 | 明治伊万里染付
先日、旭日紋の旗が問題になったとがありましたが、
旭日紋は、美しい文様の旗と思いますし、旗そのもに悪意はありません。大好きです。
現在も朝日新聞社の社旗の一部にも流用されていますよね。

日航も鶴丸紋へと戻りましたが、日航の鶴丸紋も日本的で美しいですね。(笑)
日本の家紋も、優れたデザインが多くすばらしいと思いますし、
もっと評価さて良いんじゃないでしょうか?

これは、旭日紋ににていますが、そういうものでもなさそうです。



明治期のベロ藍に青磁の組み合わせです。
この青磁は、江戸時代からの釉薬で発色しています。
江戸時代からの青磁は、鉄を呈色剤に使用しておりますが、還元焼成がうまくいかないと
鉄が酸化して、黄色~茶色に発色してしまい、安定した青磁をつくることは、困難だそうです。
しかも、青磁釉を分厚く塗らないと、青磁色に見えません。

そこで、明治になると、うすく塗っても簡単に発色するクロムを、呈色剤に使うことが流行ります。
明治後期に流行り、クロム青磁(別名=便所青磁)と呼ばれるようになります。(笑)
簡単に安定的に発色するクロムを青磁の呈色剤に使い、便器に多用したので、この名があるそうです。
クロム青磁は、うすく塗っても発色がよいのですが、くらい黄緑色に発色するのものが多く
透明感がとぼしく、鉄釉をつかったものと、なんとなく区別できるものです。



見込みの文様は、青海波に、雲でしょう。



銘は、ちょっと読めませんでした。(笑)

まわりの文様は、明治期らしくベロ藍で、大胆に描いてあります。
かなり、江戸時代のなごりが見て取れますよね。

                 直径30cmほど。明治時代前期ごろ。



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牡丹・桜花・青磁染付け四方皿

2011年02月13日 09時18分22秒 | 明治伊万里染付
2日間の雪模様の天気もおさまって、きょうは、雲一つない晴天になりました。
むかしの人は、『裸虫の洗濯』などといいましたよね。
貧しくて、着る物のない人でも、雪の翌日は晴れて温かくなるので、
洗濯がでいる、と言う意味だそうです。
幹線道路に雪は、まったく積もらないとこを見ると
さすがに春の雪という感じでしょうか?
それでも、日陰の私道みたいな道には、やや残っているようです。

これも、幕末くらいのお皿だと思います。



ややうすい呉須(天然コバルト)で、桜・牡丹・菊が描かれていて、

例によって、オールシーズン用になっています。



桜花の付いた古伊万里は、以外にすくなくて、やや季節は早いのですが、

季節の先取りという意味で、出してみました。(笑)



幕末といっても、片足は明治に頭を突っ込んでいるかもしれませんね。

やや、後ろの絵付けの粗いのが気になります。



天然型コバルトながら、産地間競争の跡がみらえ、

簡略化が進んでいますよね。

銘は、おそらく蝙蝠(こうもり)紋でしょう。


幕末のころ・約、30cm×31cm


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