古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

古銅・波乗りうさぎ図・花入れ

2013年07月14日 20時24分25秒 | 金属の骨董品
ここんところ、暑い日がづづいて、まいってしまいますよね。
毎年ですが、日本の夏は、湿度が高いのがこたえます。

北関東は、とくに今年は、雨が多い夏になりました。
ここ数年雨が少ない夏がづづいたので、ちょっと珍しい。
ここ三日ほど、ほとんど曇り空で、時々雨で、梅雨のようなようき。
湿度も半端じゃなく高い。

体調が良くないので、
久しぶりに、血圧を測ると、上が95、下が75と、低い。
低くて、ちょっと嬉しかったが・・
これでは、体がだるくてしかないかも。。

おまけに、毎日、血圧降下剤を飲んでいました。。(笑)
薬をやめると、110位にもどりました。
(´▽`*)アハハ
ときどき、血圧は、測って見るものですね。(^-^;

****************************

これは、江戸時代の作と思われる花入れです。

持ち手は、本来は、象をカタチどったものか?
あるいは、最初から、カメの顔なのかは、不明?



なんとなく、幕末くらいでしょうかね。。

ウサギは、盛り上げで鋳込みですが・・
波文様は、タガネで、切り込んでいます。
当時の技術の高さを思います。

波乗りうさぎさん、波に足を取られまいと、必至で、駆け抜けています。

なんだか、今の、安倍総理みたいですかね。



おっと、こちらを見て、笑っているようにも見えます。

顔は、あまりカワイイとは、言い難いが・・

現代のうさぎなら、Vサインを出すところでしょうね。

こんどの日曜の選挙、うまく波に乗って、逃げきる気なんでしょうか???

江戸時代・高さ21cmほど。






一葉観音

2013年07月07日 21時41分55秒 | 金属の骨董品
最近思うことは、
ここからあと半世紀を生きることは、無理だなぁ。。
なんてときどき、思ったりします。

いや、半世紀どころか、20年も危ないのではないか?
とも、思います。(笑)

思うことは、人間って、まったく性質の異なるものが、
一体化して、生きているような気がしてなりません。

魂は、永遠で、老いることも病に倒れることもないが、
肉体は、まったく別で、老化とそれに伴う病とは避けられない。
そんな感じがします。

つまり、永遠に生きつづける魂と、時限付きの肉体。
その、まったく性質の異なるものが、一体化して生きている。

今生は、たまたま日本人ですが・・
あるときは、インドに、またあるときは、中国に、
転生を繰り返して、いるのかも知れませんね。

どうして、転生を繰り返すのか、私にはわかりませんが、
例えば、ピアノという楽器をご存知でしょう。
あれは、楽器の中でも、傑作中の傑作とおもいますが、
まったく性質の異なるものが、お互い共鳴し合って美音を出しています。
重い鉄アングルに張られた鋼鉄の弦が、木製の箱に共鳴して、ピアノ音を出しています。
あれ、鉄だけでも、木だけでも、ああいう美音は出ないでしょう。

魂と肉体の関係もこれに似ていて、まったく性質の違う同士が、
調和するとき、そのどちらにもないすぐれた性質を発現するのかもしれませんね。
スポーツに感動するとき、偉大な発明や、偉人伝に感動するとき、
ひょっとすると、我々は、無意識のうちにも・・
肉体人間の限界と、魂との調和に、感動を覚えているのかもしれませんね。。

********************

これは、どこの国の工芸品かお分かりになりますか?
すこし古色がありますが、時代はありません。





なかなか、よくできていると思います。
真鍮で出来ています。

これは、三十三観音のうちの「一葉観音」と思います。
国産の一葉観音は、蓮の花びら一枚に乗っているカタチが多いです。




なお、日本で、一葉観音といえば・・

道元禅師が仏法を求め中国に渡られ、修行を終え、帰路の船旅での出来事です。
大変な嵐に遭遇され、危うく命を落すところでしたが、一心に観音経を念誦されると、
蓮華の花びらに乗った観音菩薩が現れ、風雨が静まり助けられたと伝えられているそうです。

道元禅師は、曹洞宗の開祖と呼ばれているそうです。

高さ、22cm。中国製