古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

えびす様の大皿

2007年12月29日 15時59分30秒 | 古伊万里=色絵中皿
今年も、残すところあと、わずかになってまいりました。
いろいろと、ブログの皆様にもお世話になりました。




しかるに、来る歳も、皆様を初め、わたくしにとっても、よき歳でありますように、
えびす様の皿をUPしょうと考えました。

大黒様もあるといいのですが、これ一枚しかありませんので、ご了承ください。
あとで、大黒天がないで、不幸になったというクレームは、受け付けません(笑)。

このえびす様のお顔、よく見ると、だれかに少し似ているような感じは、しませんか?

となりのおっちゃん??
よく行く、骨董商のご主人?
男前の志維求堂さん。??

それもあるかも知れませんが、すこし前の紙幣に、この顔に似た、やんごとなきお方が。。。
そうです。
少し前までの最高額紙幣に、いつもおわしました、聖徳太子をすこし、ふっくらとしたような感じに
見えませんか、いかがでしょうか。




時代は、明治の頃と思われます、 直径約、30㎝
ベロ藍は、もちろんのこと、墨の絵の具も、釉下彩で描かれています。
江戸期にはない技法だと思います。


      来る歳も、宜しくお願い申しあげます。m(__)m



日頃お世話になっております。

2007年12月23日 09時02分56秒 | 紅毛伊万里
日頃お世話になっている皆様に、
ささやかながら感謝の気持ちをこめてのお茶会です。
お茶の知識は、ありませんので、その点お許しください。





抹茶碗は、文化文政時代の伊万里の向付けを、茶碗に見立てました。
同手のものが、足利市の栗田美術館に5客ありますが、
さすがに一客しか持ち合わせていません。(笑)






描かれているが、オランダ人なので、和菓子ではなく、生シュークリームにしてみました。
イチゴショートケーキにしょうとも思いましたが、クリスマスも近いので、やめました。
お酒が呑めないので、甘いものには、目がない私です。





お盆は、根来塗タイプに見えますが、現代の製品です。
時代ものがよいのでしょうが、この辺が、私の経済力の限界でしょうか(笑)。






本年3月より始めたブログでしたが、なんとか皆様のおかげで、続ける事ができました。
現在、江戸後期の伊万里は、日本国内の評価が低いかも知れませんが、
なかなかよいモノもあるように思います。
第一、値段も安いし、残存数も多いので、選択肢があります。
選択肢が多いという事は、
その人なりの個性的なコレクションを構築する場合、重要な要素にも、なりうるのではないでしょうか。
これからも、わたしの経済的理由もからんで後期の伊万里をコレクションして行きたいと、思っております。


     来年も一つ宜しくお願いいたします。 m(__)m



                最後この、お茶会の企画を考えてくださった66さんに感謝もうしあげます。



韃靼人(だったんじん)の鉢

2007年12月16日 18時29分57秒 | 古伊万里=鉢もの
これは、清朝磁器をそっくり写した古伊万里です。
オリジナルの清朝物がときどき市場にでてきます。



絵付けの緊張感や締まりは、オリジナルの方が勝っているような感じもしますが、
日本的なやさしさや全体のまろやかさは、伊万里写しの方が、よいような感じもします。




おや!どこか、ひょうきんな、だったん人ではないでしょうか?




見込みの龍は、オリジナルの龍に肉薄している感じはします。




底に窯割れが、見えますが、表には抜けていません。




時代は、寛政期くらいと思われます。ゆうに200年は経っている計算になります。
こういう大鉢って、現在使い道があまりありませんよね。(笑)

      直径約27㎝×高さ約12㎝



八角蓋もの

2007年12月14日 21時38分18秒 | 古伊万里=蓋もの








古伊万里の八角蓋ものです。

ぞくに言う大平などという蓋物がありますが、
こういった、八角の蓋ものは、きわめて珍しいと思います。(自分のコレクをいうのもなんですが・・笑)
なにに使ったは、不明ですが、たぶん普段使いではないような気がします。
おそらく、慶事など、人寄せの時に使ったんじゃないでしょうか?
大きく重いし、第一、割れやすく、当時としても、磁器類は、比較的高価だったんじゃないでしょうか。

漆器のほうが産地も多く身近で、輸送コストも安く、入手し易かったような気がします。

関東の蔵には、古伊万里はあまりないような感じがします。
たび重なる震災や、大戦で蔵を焼失してしまった事と関係しているのかも知れませが、
おそらく九州から関東まで来るのに、当時の輸送コストはバカにならなかったと思います。
おそらく現地の何倍かの値段になったんじゃないでしょうか?


時代はおそらく天保期くらいでしょうか。
描かれているのは、おそらく近江八景でしょう。
蓋と身、双方の内側に、麒麟が描かれています。
なかなか、凝った八角鉢だと思います。

直径約、25㎝×高さ約12㎝




ネット句会

2007年12月09日 17時02分31秒 | 俳句つれづれ



ネット句会で俳句を投稿しなければなりません。

締め切りまで、あと一日、今ひとつよいのができないのよね。

この写真を観て、数句を明日までに、つくらないといけません。



   雪つばき地中深くにマグマあり     宮松里


   手折りては匂ひ消えけり雪椿      宮松里


   廃村の入り口あたり雪椿        宮松里


   まっさきに朝日の届く雪椿       宮松里


   雪椿ひとそれぞれに靴の跡       宮松里


   くちびるのごとくめくれて寒椿     宮松里


   湯けむりやゆらめくものに雪椿      宮松里

  
   湯けむりのまっすぐ届く雪椿      宮松里


   雪つばき夜道を照らすごとく咲く    宮松里


   雪おんな去りにしあとの椿の香     宮松里



            ああ、~疲れた。。。(笑)