骨董品は、良し悪しではなくて、好みだと最近は、特に思うようになりました。
骨董品というのは、そのほとんどが生活雑器ですから、売れる商品を造るという使命の元に造られたものです。
芸術的に気高いものでも、売れなければ、廃盤の憂き目です。
芸術的に気高いものでも、売れなければ、廃盤の憂き目です。
俳句と骨董鑑賞って、どこか似ていると思いました。
それは、俳句とは未完成な詩なので、鑑賞者の積極的な感性の参加が不可欠です。
それは、俳句とは未完成な詩なので、鑑賞者の積極的な感性の参加が不可欠です。
骨董品もそのほとんどが、生活雑器なので、それほど美しいモノではありません。
その一見平凡な雑器のなかの美を感じ取ることは、なかなか容易ではありません。
鑑賞者の積極的な参加が不可欠です。
その一見平凡な雑器のなかの美を感じ取ることは、なかなか容易ではありません。
鑑賞者の積極的な参加が不可欠です。
しかし、その鑑賞者の気質というのは、人さまざまですし、好みもさまざまです。
さらに、厄介なっことに、知識も、鑑賞眼に大きく影響を与えます。
さらに、厄介なっことに、知識も、鑑賞眼に大きく影響を与えます。
たとえば、平凡な壺とおもっていたのが、市場価値が高いと、急によく見え出したりもします。(笑)
中国の官窯作品と聞いたり、鍋島、初期伊万里と聞くと、急によく見え出したりしますし、
これは、褒めておかねばと、言葉を選んだりします。
中国の官窯作品と聞いたり、鍋島、初期伊万里と聞くと、急によく見え出したりしますし、
これは、褒めておかねばと、言葉を選んだりします。
その中で、鑑賞眼をもっとも曇らせるのが、上記の知識といっても過言ではないような気がします。
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江戸後期に人気があり、あちこちの窯元で造られたと思われる、オランダ人の八角鉢です。
オランダ人は、巻き毛、マントと、描かれていて、このタイプとしては、デッサンはわりとしっかりしているほうです。
本来はこの足もとは、ブーツを履いているんですが、この絵では、省略されています。
本来はこの足もとは、ブーツを履いているんですが、この絵では、省略されています。
このひょうたんを抱えた唐子の図は、天明~寛政期に流行したものですが、
少し絵付けがあらいのが気になります。
少し絵付けがあらいのが気になります。
見込みは、活け花が描かれています。
これは、写しではなく、本物です。
最大口径約19cm、高さ約11cm。
江戸時代後期のころ
江戸時代後期のころ