古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

幕末のきもの

2007年07月29日 08時56分35秒 | みやまつりが日記



  以前買った、幕末写真集より。

これは、オランダの幕末写真集の1コマです。

いまの、ご婦人のきもの着方とかなり違います。

江戸後期の日本人の感覚は、いまの日本人の感覚にないかもしれません。

なにしろ、既婚の女性は、眉を剃り落とし、お歯黒をつけるのが、身だしなみであり、

美しいとされていた時代です。

明治の始め頃まで、その習慣は、残っていたようです。


  きょうは、選挙の日とりあえず、選挙にいってきます(笑)。




オランダ・デルフト柄写し古伊万里

2007年07月22日 12時39分05秒 | 古伊万里=染付大皿




江戸時代のオランダのデルフト焼写しの古伊万里です。

これの見込みの図だけみると、ちょっと時代は江戸時代より下がるのではないかと、
一瞬思いましたが、作行きから見ると、完全に江戸期はあると思います。

見込みの図が、完全にデルフト写しになっています。
たまに、こういう江戸期のデルフト写しとか、清朝時磁器の写しものが、
明治伊万里として、売りにだされる事があります。


   比較的めずらしいものだと思います。



時代は、文政~天保期のころ

    直径約40㎝×高さ約5cm




百合ではありません。

2007年07月20日 18時58分31秒 | 植物起稿




今年も我が庭に咲きました。

百合では、ありません。
ヘメロカリスといいます。

日光きすげの仲間で、一日寿命の花です。
純黄・カバ黄色・ピンク・赤・赤紫・ニアホワイト・なんでもありです。

自分もすこしづつ骨董になりつつあるので・・
ちょっと、骨董品をUPするが疲れました。(笑)




古伊万里青磁鉢

2007年07月16日 19時14分24秒 | 古伊万里=青磁




  青磁釉って、いいですね。

釉中のわずかな酸化第二鉄(1~2パーセト)が酸素の少ない還元炎のなかで、
むりやり酸素をうばわれて、酸化第一鉄となって、呈色したものですが、
とても、神秘的な感じがします。

釉薬の無酸素に近いなかに閉じ込められて、しばらくはその神秘的な青色をどどめていますが、
やがて、空気中の酸素は、釉薬をわづかに酸化,侵食しながら、
ふたたび青い酸化第一鉄を、もとの酸化第二鉄へと変化してゆく運命のような気がします。



  江戸中期ごろ

          直径約17,5㎝×約9cm




九谷焼羽のある虎の図

2007年07月14日 14時43分32秒 | 九谷焼



コレクションと言ふ不自由なもの

コレクションって、自分の自由意思で好きなものを選んで、集めているように感じていますが、
けして、そうでもなく、その時代の人気とか価値観とかにかなり左右されている現実があるのでは、
ないでしょうか。

たとえば、現在、伊万里を集めれば、初期伊万里や、李朝磁器に感心を持たざるえない現実があります。
しかし、明治、大正、昭和初期時代のコレクターは、いまほど感心がなかったのが現実ではないでしょうか。
ご案内のごとく、初期伊万里が本格的評価を高めたのは、昭和40年代からだと言います。

はたして、むかしのコレクターの目は、節穴だったのか?

そうでも、ないような気がします。

わたし達も、おそらく明治、大正時代に生まれていれば、
同じような、コレクション感覚を持ったハズでは・・・。




 大正時代くらいの九谷焼と思います。

  羽のある虎が、描かれています。
  (むかし、どこかの蚊取り線香はこの虎でしたっけ?)

  直径約19㎝位の小鉢です。