コレクションと言ふ不自由なもの
コレクションって、自分の自由意思で好きなものを選んで、集めているように感じていますが、
けして、そうでもなく、その時代の人気とか価値観とかにかなり左右されている現実があるのでは、
ないでしょうか。
たとえば、現在、伊万里を集めれば、初期伊万里や、李朝磁器に感心を持たざるえない現実があります。
しかし、明治、大正、昭和初期時代のコレクターは、いまほど感心がなかったのが現実ではないでしょうか。
ご案内のごとく、初期伊万里が本格的評価を高めたのは、昭和40年代からだと言います。
はたして、むかしのコレクターの目は、節穴だったのか?
そうでも、ないような気がします。
わたし達も、おそらく明治、大正時代に生まれていれば、
同じような、コレクション感覚を持ったハズでは・・・。
大正時代くらいの九谷焼と思います。
羽のある虎が、描かれています。
(むかし、どこかの蚊取り線香はこの虎でしたっけ?)
直径約19㎝位の小鉢です。