古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

桐と菖蒲の皿

2009年03月28日 12時01分11秒 | 古伊万里=染付中皿
不覚にも、ぎっくり腰になってしまいました。
ちょっと、つらくてパソコンの前に座っているのもつらいです。(笑)
寝ていても、トイレの起きるのが大変です。

季節の変わり目、ちょっとしたことで腰痛になることって、あるんですね。
レスの遅れは、ご了承下さい。(笑)




桐と菖蒲のお皿と思います。
桐も花が咲いており、初夏の様子でしょうか。




菖蒲は、花菖蒲でなく、お風呂に入れる香りのよい葉菖蒲と思います。
よく見ると、葉菖蒲の花もついていますが、わかりますか?





時代は、中期に近い、江戸後期の前半くらではないでしょうか。
いま、詳しく調べていませんので、はっきりとは言えません。

直径30cm、高さ約5cm

      

         



日本舞踊 『由縁の月』

2009年03月20日 11時49分42秒 | みやまつりが日記
たまの休日、日本舞踊を見るのいいのかと思い、youtチューブを見ていました。
いいですね。日本舞踊って。

とくに、玉三郎のファンではありませんが、思わず見入ってしまいました。

地歌舞「由縁の月」は、「ゆかりのつき」ってよ読むそうです。
地歌って、ちょっと聴いただけで、西日本で発展したものだとわかるようなハンナリとした
艶っぽさがあり、よいものですね。

きものと髪型・帯からもおわかりのように、花魁の忍ぶ恋の物語らしいですよ。
詳しいことは、解りませんので、ご質問は、ご遠慮ください。(笑)

おもえば・・・
ぼくも、小学校へ入る前に、祖母が日舞を習っていた関係で、日舞を習った覚えがあります。
いままで、習っていれば、玉三郎にも負けない、艶っぽい踊りをブログで紹介できたのに、
それが残念でなりません。。(笑)


埋め込みができないようで、中央付近を何度かクリックするとご覧になれます。
                ↓

Tamasaburo 坂東玉三郎 「由縁の月」



不況の風

2009年03月15日 10時35分36秒 | 植物起稿
ここのところ不景気の風は、凄まじいものがありますよね。

わが社の前が、プレス工業なんですが、もう、一ヶ月前から、
金・土・日・月と4日間の休日で、火・水・木と3日間だけ働いております。
聞くところ、自動車関係は皆そうだそうです。
きびしいものが、ありますね。

ちかごろ年間国内新車売りあげ台数が、500万台を割ったことが話題になりましが・・・
いままで、新車が、500万台も売れたことが、不思議な感じがします。
最近の若者の高級車ばなれも多少は関係しているのでしょうか?
軽自動車でも、平気で乗り回していますものね。

育つときに豊かだった世代に移りつつある現代、
むかしの様に、比較的高級車を所持していることが、ステイタスシンボルの時代は、
終わったような気がします。

時代と共に、価値観や感覚が違ってくるのは、仕方がない事かもしれませんね。
その時代の感覚が、真空パックのように詰まっているのが、骨董という事になりますし、
それが、骨董の魅力という事になるのでしょうか。

それは、骨董品を見た場合その物のもっている、『波長』というか『波動』というか、
独特の『周波数』を感じることってありませんか?
それは、真贋鑑定にも、役に立つもののような気がします。

わが社は、自動車とは、直接は関係ないと思っておりましが、
めぐりめぐってやはり、受注減は避けられない、運命のようです。(笑)






 去年買いました八重のクリスマスローズが、今年も咲きました。




クリスマスローズって、咲き進むとグリーン色になってしまうのが、少し残念です。



象図の火入れ

2009年03月08日 13時05分50秒 | 古伊万里=ふくろもの

民芸運動と茶道

民芸運動は、大正時代に柳宗悦氏がおこしたように言われておりますが、
実際には、16世紀の千利休の推奨の侘茶ブームから二回目だと言われております。

いっぽう日本の陶磁器の鑑賞世界に、大きな影響力を持って、貢献して来たのが、茶道界だと思います。
ですから、日本の鑑賞古陶磁の世界では、茶道具としての古陶磁器が、美の規範のように思われてきました。

しかしながら、現代では、生活様式の多様化や、国際化で、茶道具としての美意識や、
古陶磁としての美意識も変わりつつあるような気がしますが、どんなものでしょうか?

その、証拠の一番は、じつに長いあいだ茶道界で、人気のあった、明代の古染付けの価格の下落です。
それは、単なる不人気や不景気だけが原因ではないような気がします。
もちろん他の陶磁器も値下がりしていますが、特に顕著ではないかと感じてしまいます。

茶道具の美意識からみると、国産の色絵磁器や、染付け磁器は、あまり評価の高いものではありませんが、
単純・わかり易い・残存数も多いというメリットもあり、もっと評価されてよいのではないかと思います。

単純・わかり易い美という点は、欠点ではなく長所だと思います。
単純でわかり易い美が、軽薄ということは、けしてないと思います。

単純なことが劣っているならば、私たちは、俳句や、太鼓の音に感動することは、ないでしょう。





象の図の火入れです。珍しいものですが、本物です。
火入れって、ペンたてくらいしか使い道がないんですよね。





江戸時代後期・天保くらいの作品と思われます。


        直径10cm高さ10,5cm



天使紋の猪口

2009年03月01日 18時36分44秒 | 古伊万里=ちょこ類
エンジェル紋のチョコです。

江戸期後期のもので、もちろん天然呉須の手書きです。
とても珍しいものですが、どこかにデストストックが結構あったらしく、ネットオークションにたまに出てきます。
もちろん新物ではありません。手元で確認しております。(笑)

これで、蓋つきのお茶碗もけっこう残存しているようです。




猫造さんも同手の持っていらっしゃていて、骨董商のお話しでは、文久2年の箱に入っていたそうです。




これで、明治期のエンジェル紋の印判のお皿もあって、以前紹介致しました。




これは、確かに元絵が、どこかにあると思いますが、ちょっと解かりません。




口径約9cm高さ約6,7cmとやや大きめの猪口です。

        文久2年のころ