古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

若松鶴紋櫛高台皿

2009年11月28日 19時24分51秒 | 古伊万里=染付中皿
なぞのお皿です。

この屋号のような文字は、なんと読むのでしょうか?
山口(やまぐち)と読むのでしょうか。




たぶん昔の特注品でしょう。

山口と読めそうな屋号と、
どことなくコウノトリのような鶴と、若松が描かれております。

よく見ると、若松には根がついており、なにかの縁起をかついだのでしょう。
関東では、門松には根がついておりませんが、根のついた松を飾る地方もあるようです。




実際に、江戸時代、コウノトリのことを鶴と呼んでいたことが、あったそうです。




櫛高台ですが、もとより鍋島ではありません。
非常に珍しいものです。




  直径約25センチ   江戸後期のころ



花紋線描き伊万里

2009年11月21日 18時34分44秒 | 古伊万里=染付大皿
江戸後期の線描き伊万里の大皿です。

前々回の日記にしましたが、どうも、この線描き伊万里が、いまだ不人気のようですが、
わたしは、捨て切れません。(笑)




このお皿のデザインは、なかなか優れているような気がします。
時代を感じさせない花柄で、グットデザインではないかと思います。




蛸唐草や、菊花唐草(花唐草)を永遠の唐草、などと呼んでいるようですが、
江戸後期の線描き伊万里も、そういう意味で優れていると思います。




ただ、焼き物は、すきずきですから、もちろん人に強要することは出来ません。(笑)

高台の内側が、窯変で黄色く変色していますが、汚れではありません。
大皿の場合、とくにこの傾向が強くありますが、今出来の外国製伊万里でも、この傾向がり、注意が必要です。




   直径約42cm   江戸後期のころ



夫婦鹿

2009年11月15日 09時45分50秒 | 明治伊万里染付
こういう風に鹿が二匹いると、たいがい夫婦鹿と呼ぶようになっているようです。(笑)




時代は、幕末~明治くらいですが、おそらく明治に入ってまもなく位でしょう。
作風にかなり江戸期のなごりが見られます。




この、鹿の描き方が、実に愛らしく、明治伊万里の中でもかなり魅力的に感じました。
後ろは、花萩でしょう。




高台の内が小さく江戸時代のなごりがかなり見られます。
コバルトは、完全にベロ藍ではなく、半々に混ぜたような色合いです。

皿の裏は、四君子の蘭・菊などが見られます。




  直径約41cm  幕末~明治のころ



線描花唐草紋四方皿

2009年11月08日 10時22分37秒 | 古伊万里=染付中皿
この線描き伊万里は、文化文政~天保~幕末くらいまで大量に造らて、流行したようです。
江戸後期伊万里の代表のようなデザインの一部ですが、意外に人気の圏外になっていますよね。




その原因の一つは、有名な柴田コレクションにほとんどというくらい、載っていないんです。
一部、載っているとすれば、鳳凰の図くらいで、よく市場でみる線描きの大皿は、皆無に等しいんです。
あれだけの大コレクターですが、きっと、柴田夫妻のお好みに合わなかったんでしょうね。。(笑)




ですから、低価格の原因は、『 あの有名な柴コレに載っている品ですよ、』
と古美術商が高く売り込みにくいのも一つの原因とおもいます。(笑)

見込みは、菊花でしょう。
回りの唐草の中の花も、見ようによっては、菊に見えます。




しかし、私はあんがいこの線描き伊万里は、高く評価しております。

もう、これだけの緻密かつ繊細な線を描くことは、現代人は、まず無理でしょう。
明治になっても線描き伊万里は、生産されているようですが、緻密さは失われております。




  最大直径約、30cm       文政~天保期のころ



瀬戸の石皿・福助の図

2009年11月01日 11時55分00秒 | 信楽・瀬戸・その他
日記は、後で書きます。(笑)





瀬戸の石皿です。それほど古いものでは、ないような感じです。
こういう瀬戸系は、くわしくないので、よく分らないというのが、本音です。




福助の図が、実に愛らしく描かれております。
絵の感じからいうと、昭和に入ってからという感じでしょうか?
大正~昭和くらいか?

もし、おわかりになる方がいたら、教えてください。




皿の裏は、こういう,かんじです。
かなり、粗目の土をつかっています。




   直径19cm高さ5cm