最近は、時代劇でもあまりことわざと洒落を言わなくなったような気がします。
たとえば・・
『袖摺りあうも他生の縁』とか
『縁は異なもの味なもの』
『情けは人のためならず』
『ヤサ男、カネと力はなかりけり』
などの、仏教関連の喩え話しは、最近は、あまり使わなくなりましたよね。
私は、こどもの頃、この『ヤサ男』を『ヤセ男』だとばかり思っておりましたが、
これは、『ヤサ』とう実在の人物がいたそうです。
このヤサという人は、お釈迦様の高弟子の一人だったそうです。
このヤサは、とてもハンサムで、女性の信者の人気が高く、彼の説法を聴くというより、
彼の顔を観に沢山の女性信者が集まったそうです。
そこで、ヤサは、顔に墨をぬり、説法の席に立ちました。
当時、釈迦教団は、新興宗教のたぐいの貧乏教団。
当然、ヤサをはじめとして、教団にお金などありません。
そういう深い意味があったんですね。(笑)
幕末に作られたものでしょう。
捻り紋の錦手。
鉢の表と裏は同じ文様の打ち抜きになっています。
現在、幕末物の市場評価はやや低いですが、
なかなか見ごたえのある鉢と思いますが、どうでしょうか?
直径約28cmほど。
幕末のころ