古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

牡丹と宝珠の錦手鉢

2010年09月25日 20時36分31秒 | 古伊万里=鉢もの
なんだか、秋を通り越して、初冬のような陽気です。
二三日前は、30度を超えていましたが・・
きょうは、最高気温が20度そこそこでした。
 
ごく最近起きた某事件と似ていて、なんだか冷え込んできましたね。(笑)
まあ、因果律というのを、皆さんは信じるでしょうか?
作用反作用の法則です。
物理学の法則は、人間関係にも通用するそうです。
こちらから怒りをぶつけると、相手の怒りをかうそうです。
しかし、こちらが理解と親切で対応しても、
相手には感謝されるとは限らない点が難しいですよね。(笑)
相手によっては、悪意の錯誤というのもある。
しかし、長い目でみれば、善は善、悪は悪として
最後は自分に戻ってくるという考えです。
もともとは、仏教的な考え方でしょう。
 
アメリカという国がやってきたとがすべて正しいとは思いませんが、
こういう善循環の一つがアメリカに長い間、繁栄をもたらし、
アメリカを世界の覇権国家たらしめている理由の一つではないか?
と、今回の事件のかかわり方を見て思いました。
余談ですが、私の感想です。(笑)
 
古伊万里の鉢です。

窓に、牡丹と宝珠が描かれています。
牡丹と宝珠の組み合わせは、珍しいものです。
 

 
幕末のオレンジ色の艶のある絵の具より古い赤です。
時代はそこそこあり、天明~寛政期くらいはありそうです。
ゆうに200年以上は、経つ計算です。
 

 
江戸中期の色っぽい作風が、まだ残っています。
こういう錦手の色絵磁器も最近すこしづつ人気がでてきました。


 
直径約24cm、江戸時代中期後半~後期前半のころ。



なんでもしりとりその⑦

2010年09月23日 19時09分03秒 | なんでも、しりとり


↑去年紹介したアサガオの鉢です。


◎日々の暮らしに、少しだけお時間のあるな貴方。(^_-)-☆

なんでも、しりとりで、あそんでみてはいかがでしょう♪

この尻取りであぞぶと、運が向いてくるそうです(^^♪

★ルール
○アダルト以外のことばで、しりとりをします。
○おなじモノを何回出ても、OKとします。
○『ザボン』など『ン』で終わる場合は、『ボン』から始まるものとします。
○コメントの投稿時間が近くて被ってしまった場合は、先に書いた方のを優先にします。

みなさまのご参加をお待ちしております。 m(__)m




備前掛け花入れ

2010年09月20日 11時54分23秒 | 備前焼
きゅうに涼しくなって、なんだか体調がくるいそうな、毎日ですが、
いかがお過ごしでしょうか?
 
ぼくも、9月15日に誕生日を迎えましたので、
あと、人生何年残っているだろうなぁ・・と考えました。(笑)
正直に申しまして、古陶磁蒐集も、もういい加減にしようと思っております。
いままで、蒐集したものを、日記にUPしますが、
新規のものは、買わないようにしたいと思っております。
 
人間は、時代という階段の途中から生まれる、と言った人がおりましたが、
骨董蒐集もそのとうりで、その時代の人気、価値観、図録などの出版物の影響、
などから無縁では、いられないものです。
ですから、自分で好きで集めていると思っても、本当は、時代の中の幾多の他人の好みを自らの好みと錯覚して、集めている場合も多いのではないか、と思います。
 
その証拠の一つに、日本画と洋画の優劣の問題があります。
明治時代の高名な日本画家たちは、どちらが優れているか、
真剣に議論し合いました。
しかし、いま、どちらが優れているなんて、本気で議論する人は、いないでしょう。
日本画でも、洋画でも、ダメなものは駄目。よいものは良いという発想でしょう。
 
しかし、この考え方が、こと古陶磁器の世界では、厳然として残っています。
たとえば、六古窯は、00時代のが本時代でよい、とか、
伊万里は、00時代が盛期伊万里としてよいとか、
鍋島窯、柿右衛門窯、がよいとか・・
まあ、確かにそれらが、優品を数多く産出したとは確かでしょうが、
全部よいわではないでしょう。首をかしげる凡作もあまた見ました。
もう、そうなると、一種の信仰の対象になってしまいます。
 
わたしが、骨董品を集め始めて、一番疑問に感じた点が、そのことであり、
いちど日記に書いてみたかったことでもあります。
 

 
備前焼きの掛け花入れです。
時代がついて、よい艶が出ています。
 

 
写真では、見えにくいですが、裏に『備前』の文字が刻まれています。
茶道をやる方には、必要なものなんでしょうかね。
 

 
おそらく、そら豆か、えんどう豆か?でしょう。
ただ、葉を見るかり、私にはそら豆のようにも見えます。
花の投入口の切り込みも、そら豆形にみますよね。
 
 幕末~明治時代・長さ23cmほど
 



元禄~享保期・型紙摺絵印判

2010年09月11日 15時53分16秒 | 印判
骨董品って、集めはじめるとキリが無いんですよね。
ある意味、麻薬中毒のようだという人がいますが、
多少はあたっているような気もします。(笑)
 
いえ、骨董に限らず、あらゆる趣味は、中毒的要素を孕んでいるような気がします。
それは、脳内麻薬のエンドルフィンという物質が、放出されて、
一種の幸福感と充実感がえられるそうで、その鎮静作用はモルヒネに、
匹敵するそうです。
 
その、エンドルフィンは、滝行とか、断食、マラソン、とか
肉体的限界のときにも、放出されるそうで、マラソンとか滝に打たれたときの
充実感とも関係しているといいます。
過労死も、そのエンドルフィンの作用で、過労を感じなくなったときに
起こるといわれています。
 
ですから、骨董品を買って、満足した夜は・・・・・
非常に危険な状態といえます。(笑)
 
普通の人が感じる痛みを感じなくなっていて、
すでに命の危険を犯している状態になているかもしれません。(笑)
 
 
元禄~享保期・型紙摺絵印判のお皿です。
 

 
印判というと、明治と思われがちですが、
元禄時代から、あったんですよね。
 
浴衣の染めと同じ技法で、渋紙に穴を開けて、
上から染料をブラシなどでこすり、定着するそうです。
ですから、細かい穴の連続模様しかできません。
 

 
線描は、型紙印判で仕上げた上に、
手彩色の筆でダミ(べた塗り)で仕上げています。
 

 
高台から見える無釉薬の磁器の色は、元禄~宝暦頃の独特の色で、
やや、アイボリーかかる独特の陶土です。
 

 
最大直径21センチと、当時の印判のお皿としては、大柄です。
元禄~享保期ですから、300年近く前に出来たお皿です。
 
もし、ご近所に、この時代に戸籍のあるお年寄りがいる場合は、
市役所にご一報したほうがよいと思います。(笑)



筆入れ?それともなに?

2010年09月05日 16時54分06秒 | ベロ藍
毎日、記録的猛暑がつづきますが、
いくぶん朝夕は、涼しい風が吹くようになりました。
ただ、もう、雨は、二週間以上ないような感じで、夏の天気とも思えません。
わが子供のころは、このあたりは、毎日のように午後3時過ぎは、雷雨がありました。
この地域は、雷電神社という、かみなり除けの神社があるくらいです。
わたしが住んでいる街の別名は、雷都(らいと)といいます。
それが、ここ、15年くらいは、ひと夏に数えるくらいしか雷雨がありません。
江戸時代から、続いていた地域特有の気候が通用しなくなりました。
 
これは、なんでしょうか?

 
波の上の富士山の頂上から、龍が昇っています。
千鳥の形と、波の飛まつの形に、穴もあいています。
横山大観の絵にある図柄ともいえます。
 

 
筆入れくらいの大きさです。
なにに使ったのでしょうか?、わかる人いたら教えてください。
 

裏側に釉薬が、掛かっていますが、不思議と底の部分が、
無釉薬で、磁器質が露出しています。
おそらく、瀬戸あたりの産のような気がします。

大きさは、16cm×6,5cm
明治時代