古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

贋伊万里オークション

2007年04月29日 19時36分57秒 | 贋物について・・・


                   ↑
     上の写真は、参考用のほんものの伊万里ですので、お間違えのなきよう(笑)


贋伊万里のオークションを見つけました。

もちろん、出品者は真面目な方で、正直に、中国製とうたっています。

入札しなくとも、のぞいてみるのも、面白いかもしれません。

参考になるかもしれません。


          ↓

    http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f57676043


 ◎追記、この写しはわりと高度で、このリンクの写真だけでは真贋は、わかづらいかもしれません。
     これを見抜くポイントは、縁の渦巻紋にあります。
     ほんもの伊万里の渦巻紋と、比較すると分かりやすいと思います。

     上の写真は、明治の印判染付けの渦紋ですが、基本は江戸後期と同じです。
     中国製は、かなりラフで、円に近く渦の巻き数が適当な感じがして、
     巻数がおおく、まわりの余白があいています。

     一方伊万里は、隙間を埋めるように、楕円で丁寧に仕上げてあり、緊張感があります。
     なにかのご参考になればと思い、UPしました。




肝油のチョコ

2007年04月27日 06時32分46秒 | 古伊万里=ちょこ類




むかしの肝油を呑むためのチョコです。

 今日も
     明日も
         欠かさず
              のんで

         強い
             からだに
                   奈里ませう


    と書いてあります。

むかしは、こういうものを使って、おそらく鯨か鮫の油でしょうか?
akihitoさんから、鱈の肝油とご指摘がありました。
一時期、結核によいとされていたそうです。
ビンか何かに、入っていた肝油を、これで呑んでいた時代があったんでしょうね。
たぶん油は、かなり臭かったと思います。

明治時代の瀬戸焼と思われます。

  直径約、4,5センチ×3,5センチ




獅子と唐子の図鉢

2007年04月21日 22時41分16秒 | 明治伊万里染付




最近気がついた事は、

古陶磁コレクターにも大きく別けると、

①鑑賞用コレクターと②食器用コレクターの二種類の人が、いるような感じがします。
もちろん、一人でその両方を少しづづ兼ね備えていて、明快な区別が出来ない場合も、ありますが
だいたい傾向として、その二つに分れるような感じがします。

わたしは、完全な鑑賞用コレクターだと思います。
買う時に使う事は、まず、考えません。
部屋に飾った場合、見栄えがするかどうかが、わりと気になります。
したがって、どちらかと言うと、大皿を好む傾向があります。
インテリアの一部として、古陶磁を考えているフシがあります。

 人により同じ古陶磁器といっても、
  楽しみ方は、いろいろあるものですよね。


   直径約20センチ(これは、大皿ではありませんけど)・・(笑)

            明治時代

 獅子と唐子が非常におもしろく描かれていると思いました。
 絵付けに明治の軽さは、どうしても残りますが、
 この場合、かえって簡約の効いた効果を出していると思います。




九谷焼菊花紋鉢

2007年04月19日 18時59分25秒 | 九谷焼




幕末期の九谷焼と思われます。

この鉢の絵付けは、まだ、磁器先進国、有田の影響をかなり受けているように感じます。

絵付けにも力強さがありますし、筋のよい品ではないかと思っています。

角福の銘はありますが、どこの窯で焼かれたかは、不明です。


  幕末のころ

        直径約19センチ×約10センチ




志田焼の大皿

2007年04月15日 08時58分17秒 | 志田焼




志田焼の大皿、鷺の図です。

平太さんから、リクエストもありましたので、UPしました。
志田焼は、数で言うと山水模様がもっとも多く、ついで、富士に松図と鷺(サギ)の図と思われますが、
わたしが、もっとも好きな図柄の一つは、サギの図です。

もともと、絵が好きで、焼き物のコレクションを始めました。
それで、風景よりも人物や動物の図柄をコレクションしています。

一般に絵付けは、時代が替わっても、腕のある画工が絵付けをすれば、
ほぼ、同じレベルのものが出きる思われがちですが、
このサギの図をみると、とても出来そうもないことがわります。

絵付けと言うものは、時代が替わってしまうと
同じものが、出来ない不思議があるように思います。



 江戸時代後期のころ   直径約、38センチ