古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

青磁染付鉢

2012年08月11日 19時13分56秒 | 古伊万里=染付皿青磁
オリンピックも一段落。

首相が政治生命を賭けると言っていた消費税法案も決まって、
やっとお盆休みに突入という感じですかね。

というものの、
こんど選挙になったとしても、
マニフェストで何を言っても民主党は、信用されないんじゃないでしょうか?
政治家である前に、一人の人間としての信義を問われるような気もします。


当地も、本日やっと雨らしい雨が降りました。
おそらく二週間ぶりいや、梅雨明け後ほとんどなかったかも。。

当地は、江戸時代から群馬県とならぶ有名な雷雨の名所でありました。
ここ、10年くらいは、夏の雷雨がめっきり少なくなりました。
子供の頃は、ほとんど毎日のように雷雨がありまして、
まるで熱帯のスコールのようだと子ども心にも思ったものです。
それが、連日のカラカラ天気なのです。

天気も人間も、変わってしまったのでしょうか。。??

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平凡な青磁染付の鉢ですが、
まわりはシノギになっていて、けっこう手間はかかっています。



まわりに、唐草、城?、のような建物。



ちょっと説明しがたい文様。



城の周りに、帆掛け舟も見えますよね。



後ろは、お決まりの「成化年製」

直径約24cmほど。

時代は、江戸後期、作風から言うと寛政~文化くらいと思われます。




粟(あわ)に大波紋の青磁染付皿

2011年07月17日 17時24分46秒 | 古伊万里=染付皿青磁
この暑さの中、いかがお過ごしでしょうか?

  暑お見舞い申し上げます。

生きているのがやっとと言う感じですよね。
でも、いがいと湿度が低い。。

それで、朝晩の庭の植木鉢の水やりが大変です。(笑)
日本の気候が変わってしまった感あり。
夕立がほどんど、いや、ここのところまったくありません。

わが街は、『雷都』という別名があるくらいですから・・
子供の頃は、夏というとほどんど連日、午後3時過ぎは、毎日のように夕立があり、
夕方は、過ごし易くなったものです。
そんなわけで、雷よけの『雷電神社』もあります。

しかし、野球部の高校生も、落雷事故で、毎年のように亡くなったこともありました。
落雷が原因で、ゴルフや、畑仕事で亡くなる人もいました。
当時は、雷やにわか雨は、毎日でしたので、すぐ避難という発想があまりなかったんですね。。
来るかとおもいきや、かすれることも多く、隣町だけ激しい雷雨だったりします。
気まぐれ雷雨も20~30分もやり過ごせば、また、お天気になるくらいの考えだったと思います。

最近は、落雷事故の話は、ほどんど聴かなくなりました。
気候の変動は、善し悪しがあるんだなぁ。。と思いました。

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これは、大波に粟(あわ)紋の大皿です。



せっかく実ったアワに大波が襲いかかろうとしています。
水のアワとでも、言いたいのでしょうか?

なんだか、先日の津波を連想して、複雑な思いがします。
が、どうしてこう言う文様を考えたか、私には詳細は、わかりません。



流水に菊とか、大波に牡丹とか、とにかくこういう文様が江戸中期ころに流行ったようです。

もともと流水は、清めるとか、いう意味がありますが、そういう意味もあるのでしょう。
あるいは・・・
あらゆる栄華や繁栄も、時の流れにはあらがえず、つぎなる主役にその座をゆづらなければならない。
その覚悟と自覚を、われわれに促しているようにも見えます。(笑)




後ろは、いたってシンプル。
『大明成化年製』とお決まりの銘。

時代は、江戸中期ごろ。 直径約29cm。



青磁染付地図皿(九州地方)

2010年03月27日 14時51分42秒 | 古伊万里=染付皿青磁
毎日すっきりしない寒い日が続いていますね。

それでも、先週あたり開花宣言のでた九州地方は満開に近いのでしょうか?
わが北関東は、今朝は、薄氷も張って、大霜でした。
きょうは、真昼も真冬なみの12度~13度くらいの気温だと思います。

政府の発表とはうらはらに、不景気の嵐も相変わらすで、高齢化・人口減少時代に入り、需要の減衰など・・
日本の未来に明るい展望が見えないと、お感じになっている人も多いと思います。
しかしながら・・
わたしは、ちかごろは、中国経済が元気ならば日本の未来は、明るいと確信しております。(笑)

戦後、アメリカという大金持ちの国があり、日本の商品を買い続けてくれて今日の日本の繁栄を導いてくれました。
これからは、中国がその役目をアメリカの代わりに果たしてくれそうだからです。
今は、ヨーロッパの国々が日本が中国のそばにあることを羨ましがっているそうです。

げんに去年、日本の貿易相手国にアメリカを抜いて、中国が一位になりました。
誰もが、現在の円相場は、実際より高く評価されていると感じているでしょう。
中国・元は、実力より低く評価されている、そう感じているのではないでしょうか?
元相場は、中国政府が介入してドルを買い支えているそうで、もう、限界にきているといいます。
中国政府が外貨のドルを多量に保有しているのるのは、介入の結果だといいます。

中国の元高圧力は、必至です。

その恩恵をいち早く受けるのは、九州地方や西日本・日本海側かもしれませんね。(笑)

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九州地方の地図大皿です。




琉球国もかなり大きく描いてありますが、当時の人の心象風景だったんでしょうね。




左上の朝鮮国もかなり近いです。
分厚くかけた青磁釉がすこし染付けまで流れています。




時代は、皿裏の文様からしても、地図皿流行の天保期くらいで、間違えないでしょう。





オークションでよく見る今出来の写しものでは、けしてありませんので、
ご参考になれば、幸いです。

最大直径約、30cmほど、天保時代。



流水に牡丹紋

2009年05月10日 09時32分46秒 | 古伊万里=染付皿青磁
骨董品って、ついつい、買いすぎてしまいます。
あとで、冷静になって、みて。これ、それほど買う必要はなかったとか、
最初に思ったよりそれほどでもないと、飽きてしまったり、
その、逆で、あの時思い切って買っておけば良かったとか、
結構フラストレーションが溜まるものですね。(笑)

それでも、、たまに、あの時思いきって買っておいてよかったと思うような品物があるものですが、
あんがい、少ないものですね。
その中でも、比較的買っておいて成功したものと、自分では思っているお皿です。(笑)

そろそろ牡丹の季節もたけなわでしょうか。
それより先に、あちこちで、薔薇が見事に咲いていますね。
四季咲きの薔薇も、長春花として、縁起のよい花とされていますよね。




比較的良く見る流水に牡丹花の中皿ですが、デザイン的に優れている感じがします。




青磁の発色もよく、水色がかっています。
草色に発色した青磁は、よく見られますが、水色がかるのは、少ないと思います。




皿の縁は、しのぎになっていて、花びらのように、陽刻されています。



直径は、22cmの中皿です。

     時代は、江戸中期に近い、宝暦~天明期くらいではないでしょうか。



青磁牡丹紋四方皿

2009年04月26日 16時39分53秒 | 古伊万里=染付皿青磁
骨董品を収集して、最近つくづくと感じることは、日本文化の礎(いしずえ)は、西日本だと言うことです。
これは、いやがうえでも、長年収集していると気が付くんじゃないでしょうか?

まず、六古窯がそうですし、茶の湯、能、歌舞伎も西日本で生まれたんじゃないでしょうか。
古伊万里も、もちろんそうですよね。(笑)

中世の日本文化だけかと言うとそうでもなく・・・
明治維新も西の人々が中心になって、成し遂げられています。
更にさかのぼれば、九州、畿内説といろいとありますが、邪馬台国も西日本にありました。

西日本には、そういう革新的な進取の気性があるという事ではないでしょうか?
現在でも、有名な知事さんが、改革をしようと頑張っているいるのは、西日本のよう見えます。

これを西日本に住んでいる人が言うと、手前味噌で嫌らしくなりますが、
私は生え抜きの関東人なので、問題ないでしょう。(笑)

そのことに、東京の人間にも気が付いて欲しいし、余計なことかも知れませんが、西日本の人々にも、
もっと自信をもっていただけたらなと思い、日記にしました。





染付けの牡丹紋の付いた青磁のお皿です。
そろそろ、牡丹の蕾も、大きくなってきた季節ですよね。
一緒に柘榴の実も描いてありますが、季節が違いますので、気にしないでください。(笑)




青磁と染付けというのは、デザイン的に相性も良いのですが、どうしてか現代のお皿では、見ません。




皿裏をみると、時代は、幕末明治といったところでしょうか。

呉須は、天然呉須タイプとベロ藍との中間といったかんじです。

   最大直径30cmと大柄なお皿です。