古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

蓄音機、買っちゃいました。

2007年10月27日 13時31分04秒 | 蓄音機♪




蓄音機買っちゃいました。

針は、今では作っているところがあるらしく、心配ないそうです。

この蓄音機は、当時アメリカからの輸入品だそうです。
おそらく戦前のものでしょうか。

ビクトローラーVV1-50というトランク型の卓上蓄音機で、
サウンドボックスは、オリジナルのNO2、振動版には、雲母をつかっている感じがします。
雲母とジュラルミンでは、音が違うそうですが、
蓄音機に詳しくないので、よくわかりせん。
雲母のほうが、時代は古い感じがします。

ゼンマイは、切れていませんが、古いので少しヘタリがあるらしく、
巻いても、途中で回転数が落ちてしまいます。
急いで、ゼンマイを巻きなおします。(笑)


肝心の音ですが・・・

さすがに、振動版の分割振動が原因と思われる、若干のひずみ感はぬぐえませんが、
明るく大きな音がして感動しました。

美空ひばりを聞きましたが、
今度は、クラッシクを聴いてみようと思います。




幕末の伊万里

2007年10月21日 08時27分28秒 | 古伊万里=色絵大皿




竹垣に菊の図柄の伊万里です。

金彩をふんだんに使って、豪華なわりには、どこかほの暗い感じです(笑)。

幕末になると、退廃的なムードが世の中を支配したためか、
伊万里も退廃的な、雰囲気になる感じがします。
そこが、好き嫌いのはっきりわかれるとこでしょうか。

装飾過剰なわりには、どこかけだるいアンニュイな色調は、ほの暗い俗っぽさを感じさせ、
あまり、現代人には受けないかもしれません。
しかし、見方によっては、その俗臭が人間的な郷愁を感じさせるような気がします。
浮世絵の『俗』に人間的郷愁を感じるのと似ていると思います。

中国の明末にも、似たような退廃的なムードの磁器を見ますが、
時代と民族は、違っても、陶は政なりの格言は、普遍のような気がします。


  でも、わたしは、この退廃的なムードあんがい好きなんですよ。(笑)


  幕末のころ

 直径約、41cm×高さ約5cm




月を見る賢人

2007年10月14日 09時32分18秒 | 古伊万里=染付中皿




ネットオークションで買っていますと、つい買い過ぎてしまうことありませんか?

何万円もするもが、1,000円スタートで始まります。
あ、いま、3,500円!!お買い得、なんてウオッチリストに入れてしまいます。
ぜったいそんな安い価格で終わらないことは、わかっていても・・・

『ひょっとすると、相場よりかなり安く落札できるかも!!。。。?』

なんて、人間の欲は、深いものですね(笑)。
なかなか、締め切り5分前まで、値上がりせず、いざ入札しようとすると、
同じことを考えていた人が、何人も現れて、おもわぬ急騰。。。

そこで、諦めればよいのですが、
ちょっと、めずらしいものなので、つい熱くなり、
『最初から、この値段で、出ていたら、はたして落札していただろうか?』
なんてことが、僕の場合多々、あります。。(笑)

ネットオークションは、まれに、本当にめずらしいものも、手に入ることもありますが、
わたしの場合、コントロールするのが、ちょと難しい場合がありました。

  
  古いタイプの志田焼という事で、購入しましたが、
  エンゴベーなどの、白化粧はないようです。
  寒山拾徳でしょうか、二人が湖のほとりで、月を見上げております。
  有田系磁器にしては、めずらしく叙情を感じさせる構図となっています。

   文化文政期ごろ

  直径約 28cm×高さ 3,5cm




官公庁オークション

2007年10月08日 13時59分54秒 | みやまつりが日記



ヤフオクをのぞいていましたら・・変わった出品者に出会いました。

官公庁が出品者で、一般のジャンルの出品者に混じっていました。

おもしろそうなので、覗いてみましたが、
結構めんどくさそう。

まづ、最初に、参加意志を確認するためか『公売保証金なる』なる頭金を入れるらしい。
もちろん、不落札の場合は返却され、落札の場合は、代金の一部に当てられるそうです。

そして、落札した場合は、自治体に取りに行くのが原則で、
落札者負担で宅急便などで送付してもらうには、『送付依頼書の提出』や『住民票』が必要だとか。。。

ほとんどが未鑑定の真贋保証なし、代金を払い込んだ時点で、所有権は落札者に移行して落札者責任が原則。
いかなる場合、理由においても、返品は不可だそうです。

自治体によっても、すこし違う点もあるらしく。
  長~~い、規約文を自治体ごとに、読まなければなりません。


   あ~ぁ、売る気があるんだか、ないんだか。。(>_<)


 これから個人で、ヤフオクへ、出品のご予定のある方は、

           落札者様に、『送付依頼書の提出』や『住民票』のご請求をお忘れなく!!!(笑)

              
               上記の写真は、ただいま伊万里市が、出品中のお品の一部であります。
                             ↓
                   http://koubai.auctions.yahoo.co.jp/   




釉裏紅染付け皿

2007年10月07日 09時11分30秒 | 中国古陶磁




清朝時代の釉裏紅染付皿です。

ぱっと見た瞬間、大陸物とわかる絵付けですよね。
不思議と思います。

これを古伊万里とまちがう人は、少ないでしょう。
ネットで買いましたが、競争相手も現れて、安くは落ちませんでした。(笑)

梅の木に三羽の小鳥がいて、
上になにか、リスのような小動物がいます。
それを小鳥が見あげてるという、実に愛らしい構図を、素早い筆致で、描いています。
こういう線描にも、日本人らしからぬ美意識があり、民族の不思議を思います。

直径約、26㎝×高さ約3,5cm



内緒話し...『この線の書き方は、現代中国人にも、引き継がれていて、皮肉にも、
古伊万里・新物真贋の決めてになる場合がおおくあります。(苦笑)』