古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

志田焼 『色絵山水紋大皿』

2008年10月26日 19時47分10秒 | 志田焼
色絵の志田皿と思われます。

最初は、伊万里の色絵皿と思いましたが、どうも様子が違います。

赤の絵の具は、伊万里にしては、ややくすんだ茶色かかるオレンジ朱色で、伊万里にしては暗い発色です。





たぶん、パソコン画面では、色補正が入って鮮やかに見えますが、
本物は、やや海老茶を混ぜた暗いオレンジ色になり、幕末~明治の伊万里の明るい朱色とは、かなり違います。
あまり伊万里では見ない、発色です。




皿裏は、江戸後期の志田焼に多い笹模様になっています。





皿裏には、志田焼と思われるエンゴベー(白の化粧掛け)が施されているので、志田としましたが
いかがでしょうか。




  直径約30cm高さ約3cm

        時代は、幕末くらいではないでしょうか。






さくらの唄

2008年10月23日 21時55分16秒 | みやまつりが日記
いま、便利な世の中ですね。

聞きたい歌手の聞きたい唄が、ネットでいつでも聞けるんですね。

ちょっと、美空ひばりで検索したら、出るわ出るわ、ビックリしました・・・。

この、なかにし礼さんの作詞のさくらの唄は、演歌っぽくなくて好きです。




僕が、もの心ついた時は、すでに、ひばりさんは、人気のピークを過ぎていましたが、
白黒テレビで、たくさん時代劇の映画を観ました。

祖母が大好きでした。



ぼたんに竜田川

2008年10月19日 10時01分01秒 | 印判
なぜか印判に手書きの彩色で、おもしろい図柄と思い買いました。
おそらく瀬戸系の焼き物のような気がします。






なんか、タトーのような渦紋がおもしろいと思います。
牡丹と紅葉は、初夏と秋ですから、雲錦手(桜と紅葉)とおなじ発想ですね。(笑)






現代人には、すこしシツコイと感じる文様ですが、逆に時代を感じさせおもしろいと思いました。
金彩は、当然のごとく本金ではなく、合成のミズキンになっています。






皿裏の銘は、山本製と読めます。
時代は、明治の終り~大正くらいではないでしょうか?






  直径20cm高さ5,5cm



瑠璃釉盃洗

2008年10月11日 16時28分47秒 | 盃洗
男にも更年期障害と言うものがあるらしいですね。

人によって、症状は様々なようですが、けっこう鬱(うつ)になる人も多いようです。

いったん気分が落ち込むとなかなか、浮遊しないらしいです。

それで、たんなる鬱病と間違えられやすいんだそうですが、治療法がまったく違うので、

注意が必要らしいです。

わたしも、そろそろ更年期障害かもしれません。(笑)





瑠璃釉の盃洗です。

江戸時代には、呉須(コバルト)自体高価だったでしょうから、
呉須をふんだんに使う瑠璃釉は、特に注文がなければ、あまり造りたくないと言うのが本音ではないでしょうか?

生産業にたずさわっている人なら、だいたい理解できると思います。
こちらから薦めたくないコストのかかる採算の悪い仕事って、必ずあります。
 かといって、倍の料金は取れません。






これも、作風から江戸期はあるような感じがします。
作ゆきから、瀬戸も考えてみましたが、ほぼ有田で間違えないのではないでしょうか。





瑠璃には、金彩は付き物ですが、この場合は金彩のあった形跡は見当たりません。
コバルトは、江戸時代特有の天然モノの色合いです。

    直径18,5cm高さ11cm

           江戸後期のころ