九谷焼の招き猫です。
わずかに、30~40年前後くらいの
昭和中期くらいの作品と思います。
平成も終わりころの作品と、
比べて、雰囲気が違いますよね。
これはこれで、味があります。
全体的に、おやじ顔とでも、
言いたいくらいの、渋い表情。
いま、この顔では、売れないのでは??
と、思うくらいの顔です。
九谷焼らいしい、丁寧なつくり。
猫の後ろ姿にも、手抜きがありません。
こういうところは、さすが、高級招き猫を、いまも作っている。
九谷焼ですね。
約、30センチ高さがあります。
時代の違いで、
人々の好み、強いて言えば、美的価値観までも、変わってしまう。
いい、例じゃないかとおもいます。
まさに、この時代感覚の差をたのしむことにも、
もあるんじゃないでしょうか?
それほど、古くない品物にも、
骨董的価値は、あることになります。
造れば、復刻版となってしまいます。
その筋の人がみれば、
オリジナルか、復刻版か、
すぐ、わかってしまうでしょうね。
時代霊のシワザ、なんでしょうね。(笑)
その時代霊とは、
ひとびとの生活様式、好み、ものの考え方、
などが基本になっているような気がします。
去年と今年は、たいして変わらないように思えても、
少しずつ、変化していき、とどまることは、ありません。
数十年という時を、経てみると・・
時代とともに、うつり変わっていくのが、よくわかりますよね。
その違いの一つは・・・
ネズミ退治の昭和の飼い猫から・・
いまやペットとしての、家族の一員となった猫たちとの違いも
あるんじゃないでしょうか?