古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

古銅・雷神の像

2014年05月03日 20時43分51秒 | 金属の骨董品
ゴールデンウイークは、いかがお過ごしでしょうか?

わたしは、これといった予定もないので、
家の片付けをやろうと思っています。
骨董だか、ごみだか判らない、雑多になった二階の一部屋を重点的に、
いらないものは、捨てようと思います。

まあ、よくもこんなに買い込んだものだと、
われながら、情けなくなるんですが・・・・・
集めた骨董は、なかなか、処分できないものですね。。(笑)
人間の欲というもは、キリがないですね。

考えてみれば・・
人間この世に、オギャーと生まれた瞬間から、
獲得の人生が始まりますよね。
泣き声で、「ミルクが欲しい」「オムツが濡れています」
と、母親に要求を、ねだります。
小学校や、学校で、知識を吸収し、友達も確保。
体も立派になり、食べた分だけ血肉になる感覚です。
中には、思うような大学へいける人もいるでしょう。

青年期になれば、生涯の伴侶を確保。
結婚、出産で、わが子を確保。
人によっては、夢のマイホームも確保できるでしょう。
「獲得の人生」のピークを迎えます。

子供を育て上げ、ほっとして・・・
役目が終わったという使命感からくる安らぎもありますが、
子供が独立したあたりから、こんどは、失う季節へと、
一転して、人生の季節が変化していきます。

退職・部下の喪失・収入の減収・体力の低下・子離れ・生活習慣病
はるか、かなたと思っていた、自らの死でさえ、
目の前にぶら下がってきます。

失う季節は、だれにでもやってきますが、
その準備、心構えなど、だれも教えてくれないので、
人によっては、辛いものになるような気がします。
いつまでも、いつまでも、自分は若くいるのが当たり前のような、
気持ちがするからです。

こんなときは、
日本のむかし話を、思い出してみるのもよいかもしれませんね。
竹取物語・鶴の恩返し・浦島太郎、
最近の童話の秀作では、『ごんきつね』かな?
最後は、みんな、みんな失っているんですね。。。
これらの作家は、なにを我々に、いいたかったんだろうと?
ふと、思います。

執着が強い私への、警告かなぁとおもったりします。(笑)

おわり。
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これは、時代不明な銅製雷神です。
亀の上に童のような雷神が乗っています。



この雷神は共箱ともいえる、小さなガラスケースに入れてあって、セットで売られていました。
そのケースは、仕舞いなくしました。



古銅で、中国製とありましたが・・・



詳しい時代は、わからないということでしたが・・
表情が面白いので、買いました。
12cmほどのかわいい像です。
おわかりになる方いたら、教えてください。
お願いいたします。





古銅・南蛮人図・蜀台

2014年04月13日 22時14分38秒 | 金属の骨董品
すっかり、桜も、終わりに近づいて、
本日は、ハラハラと散り始めてしまいました。
季節がよいのは、ここから一ヶ月くらいでしょうかね?

最近は、春も秋も短いとは思いませんか?
とくに秋は短くて、きゅうに寒くなりますよね。
昨年の10月31日には、気温が30度あったんですから。。(笑)

話は、かわりますが・・・
話題のスタップ細胞は、はたして本当にあるんでしょうかね??
小保方さんの会見の様子を見ていると、
なんだか気の毒な感じがして、
スタップ細胞は、あるような気がしてなりませんでした。
人類のためにもスタップ細胞の存在を信じたい気持ちがいっぱいになります。
まるっきり彼女のことばも、嘘とも思えないような。。

ただ、冷静に考えると、
スタップ細胞にたいして、その存在に確信を持てるような、
新事実は、なに一つあきらかにされませんでしたね。
その点が、期待に反して、非常に残念におもいます。。。

理化学研究所も、一年かけて、その存在を検証するというのですから、
期待して、その結果を待ちたい気持ちで、いっぱいですよね。

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これは、古銅の蜀台です。




チャルメラのようなラッパを持った南蛮人がいます。



大きさは、高さ18センチくらい。



時代は、けっこう古そうなんですよ。
江戸期ということで、購入しました。。。
中期まであるか???



ただ、こういう銅器に詳しくはないので、
はっきりした年代は、不明です。
おわかりになる方、いらっしゃいますか??




貔貅(ひきゅう)別名・翼獣

2013年08月25日 19時07分39秒 | 金属の骨董品
先日、ドライブレコーダーをパソコンで、再生していたら・・
なんと車のフロントのど真ん前を、
づうづうしくも白髪あたまの中年のおじさんが、
横切っていく。。

あれれ!!
この人は、いったい、だれ??
よく見覚えのあるような、どこか懐かしいような・・
それは、自分の姿だったんですね。(笑)
紅顔の美少年も、いつのまにか、かく、老いしかも。。
あはは・・

少しは、染めた方が、若く見えて、いいのかなぁ。。??
なんて、あまい考えで染める事にしました。

髪を染めて、体調を悪くするって、ありませんか?
ヘアカラー・ヘアマニュキアどちらも使ってみましたが、
翌日に体調が悪くなり、つらい1日になったりします。

今回は、ヘナという、植物染料で染めました。
体調の変化もまったくなく、皮膚も染まることなく、
毛髪が痩せることもなく、快適に染めることができました。
ただ、ちょっと時間がかかりますね。。

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これは、貔貅(ひきゅう)という神獣です。



鋳物で、鉄でできています。



迫力ありますよね。
すこし、虎か猫に似ているような、体型。



この神獣は、背中に翼を持っています。
こんな神獣、ヨーロッパにもいましたっけ?



もともと貔貅は、キリンの兄弟ということです。
お金を食べて生きているので、中国では、財運の神様と言われているそうです。

中国製・高さ28cm・鉄製・
一見古物のように見えますが、時代はないとおもいます。




古銅・波乗りうさぎ図・花入れ

2013年07月14日 20時24分25秒 | 金属の骨董品
ここんところ、暑い日がづづいて、まいってしまいますよね。
毎年ですが、日本の夏は、湿度が高いのがこたえます。

北関東は、とくに今年は、雨が多い夏になりました。
ここ数年雨が少ない夏がづづいたので、ちょっと珍しい。
ここ三日ほど、ほとんど曇り空で、時々雨で、梅雨のようなようき。
湿度も半端じゃなく高い。

体調が良くないので、
久しぶりに、血圧を測ると、上が95、下が75と、低い。
低くて、ちょっと嬉しかったが・・
これでは、体がだるくてしかないかも。。

おまけに、毎日、血圧降下剤を飲んでいました。。(笑)
薬をやめると、110位にもどりました。
(´▽`*)アハハ
ときどき、血圧は、測って見るものですね。(^-^;

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これは、江戸時代の作と思われる花入れです。

持ち手は、本来は、象をカタチどったものか?
あるいは、最初から、カメの顔なのかは、不明?



なんとなく、幕末くらいでしょうかね。。

ウサギは、盛り上げで鋳込みですが・・
波文様は、タガネで、切り込んでいます。
当時の技術の高さを思います。

波乗りうさぎさん、波に足を取られまいと、必至で、駆け抜けています。

なんだか、今の、安倍総理みたいですかね。



おっと、こちらを見て、笑っているようにも見えます。

顔は、あまりカワイイとは、言い難いが・・

現代のうさぎなら、Vサインを出すところでしょうね。

こんどの日曜の選挙、うまく波に乗って、逃げきる気なんでしょうか???

江戸時代・高さ21cmほど。






一葉観音

2013年07月07日 21時41分55秒 | 金属の骨董品
最近思うことは、
ここからあと半世紀を生きることは、無理だなぁ。。
なんてときどき、思ったりします。

いや、半世紀どころか、20年も危ないのではないか?
とも、思います。(笑)

思うことは、人間って、まったく性質の異なるものが、
一体化して、生きているような気がしてなりません。

魂は、永遠で、老いることも病に倒れることもないが、
肉体は、まったく別で、老化とそれに伴う病とは避けられない。
そんな感じがします。

つまり、永遠に生きつづける魂と、時限付きの肉体。
その、まったく性質の異なるものが、一体化して生きている。

今生は、たまたま日本人ですが・・
あるときは、インドに、またあるときは、中国に、
転生を繰り返して、いるのかも知れませんね。

どうして、転生を繰り返すのか、私にはわかりませんが、
例えば、ピアノという楽器をご存知でしょう。
あれは、楽器の中でも、傑作中の傑作とおもいますが、
まったく性質の異なるものが、お互い共鳴し合って美音を出しています。
重い鉄アングルに張られた鋼鉄の弦が、木製の箱に共鳴して、ピアノ音を出しています。
あれ、鉄だけでも、木だけでも、ああいう美音は出ないでしょう。

魂と肉体の関係もこれに似ていて、まったく性質の違う同士が、
調和するとき、そのどちらにもないすぐれた性質を発現するのかもしれませんね。
スポーツに感動するとき、偉大な発明や、偉人伝に感動するとき、
ひょっとすると、我々は、無意識のうちにも・・
肉体人間の限界と、魂との調和に、感動を覚えているのかもしれませんね。。

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これは、どこの国の工芸品かお分かりになりますか?
すこし古色がありますが、時代はありません。





なかなか、よくできていると思います。
真鍮で出来ています。

これは、三十三観音のうちの「一葉観音」と思います。
国産の一葉観音は、蓮の花びら一枚に乗っているカタチが多いです。




なお、日本で、一葉観音といえば・・

道元禅師が仏法を求め中国に渡られ、修行を終え、帰路の船旅での出来事です。
大変な嵐に遭遇され、危うく命を落すところでしたが、一心に観音経を念誦されると、
蓮華の花びらに乗った観音菩薩が現れ、風雨が静まり助けられたと伝えられているそうです。

道元禅師は、曹洞宗の開祖と呼ばれているそうです。

高さ、22cm。中国製