古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

天明期の龍紋大深皿

2007年06月27日 19時54分34秒 | 古伊万里=染付大皿




宝暦~天明期(1759年~1781年)くらいの龍図の大皿だと思います。

ご案内のごとく、天明~寛政期くらいから、伊万里は、また、ふたたび、
中国磁器を手本にして、デザインを盛んに真似ていきます。

ご存知の方も多いと思いますが、これは、清朝磁器の龍図をそっくり真似たものです。
オリジナルは、清朝磁器にありますが、清朝の龍はもっと、緊張感にあふれイカツイ感じがします。

さすがに、これは、和風美というのでしょうか、
こちらの方が、やや漫画チックにデフォルメされて、可愛くななっているような感じがします。

幕末期の志田の写生の効いた龍図も、魅力ありますが、
この、天明時代くらの龍も独特で、面白いと思います。

  天明期といえば、浅間山の大噴火が原因と見られる冷夏で、
  天明の大飢饉がおきた時代でした。
  天明期の伊万里には、その暗さは、ほとんど感じられませんら、
  当時九州地方は、たぶん豊かだったんでしょうね。きっと・・・


          直径約30㎝×6,7cm




山水図丸紋尺皿

2007年06月23日 09時52分03秒 | 古伊万里=染付大皿




人によって好みって、さまざまですよね。
ぼくは、美人には、強いんですが、丸紋に弱いんです。(笑)

丸紋の付いているお皿を見ると買いたくなるんです。
理由は、不明です。
蛸唐草の伊万里は、ほとんど持っていません。(高価なことも原因の一つです。笑))

このお皿は、丸紋ですので、
蛸唐草ほど、高価ではありませでした。
かなり濃い呉須で、描かれております。



   時代は、寛政~文化期くらいと思われます。

               ですから、ゆうに200年は、経っている計算になります。


                                   直径約30㎝×約4,5㎝




古伊万里錦手菊紋菊形皿

2007年06月16日 08時22分20秒 | 古伊万里=色絵中皿




大聖寺伊万里(九谷焼の写し)では、あるそうですが、
伊万里では、めずらしいそうです。

むかし、宮家や門跡寺院などの特注品と言われております。
門跡寺院につきましては・・ご覧になるとわかります。
          ↓
http://www.enmanin.jp/monzeki/index.html


金羊歯の文様からして、幕末のものでしょうか。


    直径約16㎝×高さ約3、5㎝

       幕末のころ




幕末明治伊万里色絵八角皿

2007年06月09日 17時00分10秒 | 明治伊万里色絵





明治伊万里の八角の大皿です。最大直径約、30センチあります。

また、ネットで3,300円で落札してしまいました。
現代の中国物とは、違い真面目につくられたモノです、
出品者の方ごめんなさい。m(__)m

どちらでも良いと、思って入札しているものは、落札できるものですね(苦笑)。
でも、前回の蓋ものほどの、魅力はないかも知れませんが・・・。


・・・話しは、変わりますが、

最近、思うことは、めずらしいと、美しいは、違うことではないか?
『めったにない』とか。『珍しい品』とか、言われると、妙にそのものが欲しくなるものです。
しかし、そういうものを入手して手元においてみると、以外に早く飽きが来ることに、気がつきました。

結局、本当に美しいと感じて手に入れたものでは、ないからなのでしょうね。
確かに、貴重な物でしょうが、美意識上、こころからの共感のないモノは、すぐ飽きてしまいます。
それは、現代の人気ブランド商品でも、同じ事だといえるのではないでしょうか。

世間の価値基準ではなく、本当に自分が美しいと思えるものを、
コレクションするのが、一番のような、気がします。




蓋もの

2007年06月02日 16時37分19秒 | 古伊万里=蓋もの




   江戸後期の蓋ものです。

ネットで買いました。
蓋ものって、大好きなのですが、
ネットオーションでは、人気があまりないようです。
これも、3、700円くらいで落札してしまいました。
これには、ちょっと、びっくり!
多分、出品者もおどろいたかも知れませんね。(笑)

蓋ものは、もともと数が少なく、完品も少ないものです。
ほとんどが、使用されたものが多く
愛されたが、ゆえに、傷ついて、しまったんでしょね。きっと・・

繊細な神経の持ち主であるわたくしは、蓋モノの気持ちが、とてもよく解かります(笑)。
これは、ほとんど未使用状態でした。

江戸時代後期はあるとおもいます。
少々、蓋の噛み合わせが、悪いが、無傷のままでした。
線描きの美しい模様の入った、蓋ものです。


  直径約14センチ×11センチ
        江戸時代後期


    また、柳の下の泥鰌(どじょう)を狙っています(笑)。