古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

萬古焼その③

2010年06月05日 12時05分51秒 | 萬古焼
明治時代の四日市の萬古焼と思います。

いまの萬古焼といえば、チョコレート色の厚くて重い紫泥タイプの急須を思い浮かべますが、
これは、紙のように薄くて、軽い急須です。
明治より古い萬古焼は、まったく、いまのものと土が違いますので、
違う焼物と思ったほうが良さそうです。




もってみると、まず軽いので、びっくりします。
ちょと焼物ではないような錯覚があります。
まるで、厚紙で出来ているかのような感じです。
私は、こういう感触の焼物は、萬古焼以外に知りません。

おそらく土がかなり特殊で、良いんだと思います。

明治時代の萬古焼というと、普通は、白くて軽い、たるさか系の黄土が多いのですが、
これは、珍しく茶色です。




その垂坂(たるさか)系の良質の粘土も明治時代に枯渇してしまい、
いま、みんなが知っているような紫泥の急須を作るようになったといいます。




蓋のつまみは、古萬古の特徴である『舞い摘み』です。
本体に接着してはおらず、こけしの首のように回転致します。

持ち手の輪も接着しておりません。




明治時代・本体胴の直径7,5cmくらいの小さな急須です。

ちょっと、フラッシュで白っぽい色に見えますが、実際はもうすこし、濃い茶色です。



萬古焼その②

2009年09月13日 15時19分59秒 | 萬古焼
たった、週一回の更新なんですが、最近は、つらくなってきました。(笑)

もともと、あまり写真を撮るのが、苦手なので、けっこうおっくうなんです。
おまけに、ダンボールの住民のどれが、PU済なのか、そうでないのか、記憶も少し曖昧模糊となりました。
まあ、あと3年分くらいは、大丈夫とは思いますが、コレクションもこれ以上増やすわけにも、いかなくなりました。

これからは、写真のない日記も、たまによいのかなぁ~?
なんて考えるようになりました。


江戸期の万古焼と言うことで、購入いたしたものです。




.平焼(みんぺいやき)に近いような、色釉薬をたっぷりと使っていますよね。




こういう蓮の葉や蟹、カエルなどは、当時の流行らしく、けっこう見かけます。




皿の裏は、万古特有の手捻りの指紋の跡が、べったりと付いていて、独特の雰囲気です。




とくに『萬古』の銘はありませんが、古い万古焼の特徴ということです。
手捻りの、かなり薄手で、硬く焼き締められています。

     直径約19センチ・幕末のころ

 ちなみに、萬古焼その①は  http://blogs.yahoo.co.jp/miyamaturi/1406391.html


********************************************************************************************

【ヤフー百科より、萬古焼について・・・】

万古焼(ばんこやき) .三重県の代表的な陶窯。桑名の豪商沼浪弄山(ぬなみろうざん)(1719―77)が江戸中期に開窯した。弄山は茶道をよくし、楽焼(らくやき)から入って高火度釉陶(ゆうとう)に至るが、元文(げんぶん)年間(1736~41)別邸のあった三重県朝日町小向(おぶけ)に開窯。万古不易の意から、作品に「万古」の押印をつけたのでこの名称がある。弄山窯は一般に「古(こ)万古焼」と称し、色絵陶器、銅呈色の緑釉陶(万古青磁)に特色を発揮した。とくに意匠が斬新(ざんしん)で、オランダ意匠を取り入れ、更紗(さらさ)文様も好んで用いている。趣味性の強いものであったが、殖産性も高く、大量に販売され、宝暦(ほうれき)年間(1751~64)には江戸にも進出して向島(むこうじま)に支窯を設け、「江戸万古」と称した。しかし、弄山没後まもなく廃窯となった。

その後、古万古窯から分かれた良助(よしすけ)が津に安東(あんとう)焼をおこし、1831年(天保2)には桑名の森有節(ゆうせつ)が小向に窯を再興し、世に「有節万古」の名で知られるが、古万古に対して再興万古ともいい、煎茶器(せんちやき)や酒器が多い。また1853年(嘉永6)には同地で倉田久八(きゅうはち)が「再興安東」(別称阿漕(あこぎ)焼)をおこし、56年(安政3)には弄山の縁続きになる竹川竹斎が松坂の射和(いざわ)で「射和万古」を開窯したが、数多い万古系窯のなかでは射和がもっとも古万古の遺風を伝える。明治初期には有節万古を導入して「四日市万古」が開かれ、煎茶道具が多く焼かれている。

[執筆者:矢部良明]



萬古焼

2007年03月21日 09時58分38秒 | 萬古焼




江戸後期~幕末あたりの萬古焼と思います。

色がきれいですので、もっと洗いたいと思いますが、磁器ではありませんので、
さすがに、漂白剤は使えません。(笑)

おなじ様なものを、探していますが、
なかなか、めぐりあえませんでした。


  約21センチくらいの中皿です。