古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

笹に雪輪の小皿

2013年11月24日 09時19分20秒 | 古伊万里・染付中小皿
先日は、友人に誘われて、ピアノコンサートへ行ってきました。
市内在住のピアノの教師のコンサートでした。

文化会館の小ホールでのコンサートでした。
会場についてみると、ステージの真中に、名器スタンウェイのグランドピアノが、
デンと置いてあり、調律師が、調律をしておりました。
調律の艶のある雄大な低音は、さすがに素晴らし美音と思いました。

いざ、楽しみなコンサートが始まると・・・
さすがにスタンウェイだなぁ。。(*^_^*)

と、思い聞いておりますと・・
ピアノ教師が張り切りすぎたせいでしょうか?
強い和音連打を奏でると、わ~~んと箱鳴き音がして、
うるさいこと、うるさい、こと。。

ちょっと、スタンウェイは、ピアノの箱が、やわいんじゃないか?
箱を、軟弱に造って、音造りをしているんじゃないか??
そんな疑問が湧いてきました。
高音も、箱が甘いので、こもりがちではないか??
この箱鳴き音は、日本人には耐えられないなぁ。。?
そんな疑問が残りました。

ロシアの有名なピアニストが、日本に来たとき、
喜ぶと思って、スタンウェイをよういしていたら・・
ヤマハではないのか?と言って、非常にがッカリしたという
逸話がありますが・・
私は、まったくの専門外ですが、わかるような気がしました。(笑)

日本人は、日本の文化や技術にもっと、自信を持つべきと思いました。(*^_^*)

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笹に雪輪と思います。
しかし、倒れた竹から穂が出たようにも見えます。



すこし、写真を撮るときの構図を間違えてしまったようです。
もう少し、左回転して、皿淵の地面を示すダミが、真下に来るようにすべきでした。



時代は、江戸中期後半くらいはあるでしょう。


直径19cmほど。江戸中期ころ。








元禄伊万里,残菊に流水

2013年11月10日 16時04分51秒 | 古伊万里=染付大皿
きゅうに晩秋のようになって、もう、初冬の気温ですよね。
むかしのように、毛糸の半袖とか、着る季節がなくなりました。

フイリッピンの台風は、お気の毒でした。
この異常気象は、温暖化が影響しているのは、間違いないでしょう。
緯度が低いだけに、なかなか移動しないで、被害が甚大となりました。
こんなとき、ふと、神や仏は、本当にいるのだろうか?
と、いう疑問が、誰もの心のすみをかすめます。

しかし、神様というのは・・・
本来は、人間のこころの中に棲んでいるのかもしれませんね?
棲んでいるからこそ、ボランティア活動をしてまでも、
被災地の助けになりたいと、思う人が出てくるんでしょうね。
これを、神のまごころと言わずして、なんぞや!

お祈りをすることが、宗教ではないと思いますが。。

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元禄時代の菊に流水紋です。



元禄期に流行った、流水に花紋。





デザイン、絵付けともなかなか優れていると思います。
約、300年前のそのままの絵付けです。



美しくもさかりの花も、あっという間に、荒波の藻屑と消えていく。

残菊とは、重陽の節句を過ぎても、盛んな菊の花を指していて、
晩秋の菊という意味です。



源氏物語や平家物語にある、もののあわれ、を表現したような気がしてなりません。
極めて、和風な絵柄と思います。


銘や唐草も元禄時代の特徴をよく見せていると思います。
元禄期、直径36cmほど。




出雲石のまがたま

2013年11月03日 13時06分04秒 | 玉(ぎょく)製品
いま、ホテルの食事のメニューの偽装の一般化が問題化していますが・・・
マニフェストというメニューで票を得て、メニューとまったく違った政策を
とった政権政党がありましたが、それに比べれば、可愛いものだと思います。(笑)

一方、骨董の世界も、真贋はつきもので、
買うときに、いつも悩みますよね。(笑)
いつも買っている得意分野は、それほど悩まなくとも、
ジャンルが違うと、まったくといういうほど、わからない。

そんな中でも、絵付けのついている焼き物は、
なんとなく、分かる場合があります。
例えば、李朝染付とか、明末呉須赤絵とか・・
本物は、ホンモノらしい顔というか、絵付けがしてある。
それは、万国共通らしく、す~~と、胸に入る絵付けのことです。
「絵付けの付いた古陶磁は、真贋を隠しきれない」
という言葉が骨董の世界にあるそうですが、
これは、言い当て妙と思います。

絵の上手、下手ではありません。
本物は、概して、イヤミのない素直な絵付けにみえます。

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さて、そんな中で、専門外を買ってしまいました。(笑)
さて、これはどうでしょうか。。



古墳時代と言われる勾玉(まがたま)です。



石材は、出雲石と言われるグリーンジャスパー(青めのう)だそうです。
これは、限りなく黒にちかい深緑色をしています。
別名「碧玉」というそうです。
この深い緑色は、出雲石どくとくで、他にないそうです。
現在は、ほとんど取れない石という話です。


こちらは、表で、いくぶん穴が大きくなっています。
こちらから糸通しの穴を最初にあけたような気がします。

むかしは、機械などなく、竹串などの先に研磨剤を塗って、何日もかけて穴を開けたといいます。
大変な苦労ですよね。
奈良時代には、仏教が普及したせいか、勾玉は作られなくなりました。
ですから、天平、飛鳥、あたりは、まだ作られていたことになります。


こちら側は、玉の後ろ側で、糸通しの穴がいくぶん小さくなっていて、
最後に、ひっくり返して、穴を貫通したような感じがします。
おそらく力をいれすぎたのでしょうか、
まわりの薄い残り部分が破壊されて、いくぶん陥没しています。

約4cmほど、伝、群馬県出土、
こう言う、コノ字型勾玉は、群馬に多いとう説もあります。
5~6世紀の古墳時代ということになっています。
さて、どんなものでしょうか。。