古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

古銅・燈火器もしくは行灯?

2011年02月05日 16時46分01秒 | 金属の骨董品
きょうは、床屋さんへいくため旧市内に行ってきました。
外は、春のような陽気で、車の窓は開けていないと暑くて走れないほどでした。
江戸時代からつづく街の中、旧繁華街は、閑散ムード。
郊外型ショッピングモールに客足を取られているんでしょうね、きっと。
かって北関東随一と言われたアーケード街も空き店がちらほら、
かっては、4軒のデパートがひしめいていましたが、今は一店舗のみ。
そのデパートのお客さんも、少ない感じがしました。

これは、いったいなんでしょうか?

前の売り主は、香炉といっていましたが、どうでしょうか?



上部の蓋には、獅子型の摘みがあり、蓋は取り外しができます。




内部に受けのような容器がありますが、取り外しはできません。

確かにその容器には、灰のようなものが残っていて、

香炉としても使用していた可能性があります。

わたしは、おそらくこれは元々燈火器もしくは、

行燈(あんどん)として生まれたような気がしますが、どうでしょうか?



もし、詳しい方がおられたら、ぜひ教えていただければ嬉しいです。

獅子のしっぽの先までの高さ35cmほど。

作風からいって、ほぼ、江戸時代の作と思って差し支えないでしょう。




古銅・銚子

2010年08月22日 14時12分23秒 | 金属の骨董品
いつまでも、暑い日々が続きますね。
殺人的な35℃以上の暑い日はいくぶん少なくなりましたが、
そろそろ夏の暑さの疲れが体調に表れてくる時期なので、
注意したい方がよさそうです。
 
これは、江戸時代の銚子(酒つぎ)です。

直径約8cm・高さつるまで、12cmとなり小型の銚子です。

松竹梅・鶴亀と、おめでたつくしの図柄になっています。

↑松葉は、1ミリの幅に松葉が約3本、鏨(たがね)で刻印されています。
江戸時代の人の仕事って、すごいですね。

もともとは、鍍金(ときん=金メッキ)されていたもので、
一部に鍍金が残っていました。
かなりおめでたい席での使用されていたものと思われますが、
詳しい事は、わかりません。



古銅水入れ?(江戸時代)

2010年04月10日 19時39分12秒 | 金属の骨董品
本日、さくらも満開となりました。

ぎっくり腰になって通院し始めたのが一年まえの三月末ですから、一年になります。
実は、いまも完治してはいないので、週に何回かリハビリに通院しております。

腰の痛みは、ほとんどなくなりましたが、左足の痛みとしびれが残ってしまいました。
なにも無いときは、健康が当たり前とおもっていましたが、
人間のからだの健康って、実に絶妙なバランスでなりったっているんですね。

ただ、健康であることのありがたみがわかっただけ、収穫はありました。(笑)
いくら骨董品や美術品があっても、健康でなければ楽しめないことも知りました。
なかなか難しいですが、いろいろな意味で足ること知るって、大切なことかも知れませんね。

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クイズですが・・
これ、何につかったかわかりますか?

一般家庭にも必需品でしょうが、当時、庶民の家庭に普通にあったとも思えません。
当時はおそらく高級品だったのではないでしょうか?
銅でできています。




江戸時代のものらしいです。
けっこう大きくて、高さ45cmくらいあります。




水道の蛇口の語源を連想させる、そそぎ口です。
龍の顔にみえますよね。

栓をひねれば液体がでるしくみですが、ただ、現代の蛇口のように完全なものではなく、
機密性は、あまりよくないようです。




持ち手は、象の顔をかたどっています。




  江戸時代、高さ約45cmほど



釣り香炉

2010年01月23日 21時01分08秒 | 金属の骨董品
磁器の次に好きなのが、古銅製品なんです。

磁器と古銅って、どこが似ているのかと考えましたが、
経年変化に強いと言う点が似ているのかも知れませんね。
自分自信どういう骨董が好きかというと、永遠に変化しにくいモノにどうも惹かれるうよです。

陶器よりも磁器、鉄よりも銅製品のほうが、経年変化に強い。
しかも色絵磁器などは、数百年たっていても色褪せがすくなく状態のよいものは、
極最近に窯から出したみたいに見えるほどですものね。
しかも、絵付けは時代物でありながら、真空レトルトパックの封をいま切ったような鮮度で
時代特有の絵付けを楽しめます。




これは、釣り香炉ということで購入しました。




かわいいおサルさんが、香炉の本体です。
時代は江戸ということでしたが、さて、どうなんでしょうか?




茶道の道具の一つといっていましたが、詳しいことはわかりません。




  全長約30cm、サルの本体約12cm 古銅製



古銅花入れ

2009年08月14日 09時23分13秒 | 金属の骨董品
お盆のお休み、いかがお過ごしでしょうか?

昨日のあさ、5時に起きて、5時半に市営墓地へ着きましたら、もう、すごい渋滞で、駐車も出来ないくらいでした。
墓地の入り口には、たくさんの花屋さんが、並んでいて、賑わっておりました。
夏花も、幾分高くなっているようです。

以前は、これほど混んでいるのは、あさ8時過ぎでした。
年々、早くなっているようです。

来年は、夜明けまえに、着かないと、大変な予感です。
4時起きして、出かけようと、思っています。(笑)


さてこれは、なんでしょうか?
古銅で、できております。




骨董ファンの皆様なら、すぐわかったでしょうね。
これ、すなわち佛花器です。

佛花器というだけで、家の人には、不評ですが、古銅としてみた場合、なかなか味があります。
いま、こういうデザインは、流行らないでしょうね。
それだけに、面白いとおもいますが?




いまでも、活け花をやる方は、花器として、利用するそうです。
ススキや、秋の七草のように野趣にとんだ花が似合いそうですね。




最初は、おそらく鍍金(ときん)=(金メッキ)されていたのではないでしょうか?
むかしの鍍金ですから、水銀に金箔を溶かしたこんだ水銀アマルガムメッキです。
あとで、水銀を蒸発させて、金の薄い層が残るわけです。
いまでも、日光東照宮の修復金具のメッキ法として、使われてるそうです。




『千光院什物』とあり、江戸時代のものと思われます。

千光院とは、一番有名なのは、四国の徳島県の霊場ですが、
他に、新潟県・千葉県・福岡芦屋町と全国にあり、どこの供物かは、わかりません。

 高さ約31cm、巾19,5cmと、かなり大型です。