先日、旭日紋の旗が問題になったとがありましたが、
旭日紋は、美しい文様の旗と思いますし、旗そのもに悪意はありません。大好きです。
現在も朝日新聞社の社旗の一部にも流用されていますよね。
日航も鶴丸紋へと戻りましたが、日航の鶴丸紋も日本的で美しいですね。(笑)
日本の家紋も、優れたデザインが多くすばらしいと思いますし、
もっと評価さて良いんじゃないでしょうか?
これは、旭日紋ににていますが、そういうものでもなさそうです。
明治期のベロ藍に青磁の組み合わせです。
この青磁は、江戸時代からの釉薬で発色しています。
江戸時代からの青磁は、鉄を呈色剤に使用しておりますが、還元焼成がうまくいかないと
鉄が酸化して、黄色~茶色に発色してしまい、安定した青磁をつくることは、困難だそうです。
しかも、青磁釉を分厚く塗らないと、青磁色に見えません。
そこで、明治になると、うすく塗っても簡単に発色するクロムを、呈色剤に使うことが流行ります。
明治後期に流行り、クロム青磁(別名=便所青磁)と呼ばれるようになります。(笑)
簡単に安定的に発色するクロムを青磁の呈色剤に使い、便器に多用したので、この名があるそうです。
クロム青磁は、うすく塗っても発色がよいのですが、くらい黄緑色に発色するのものが多く
透明感がとぼしく、鉄釉をつかったものと、なんとなく区別できるものです。
見込みの文様は、青海波に、雲でしょう。
銘は、ちょっと読めませんでした。(笑)
まわりの文様は、明治期らしくベロ藍で、大胆に描いてあります。
かなり、江戸時代のなごりが見て取れますよね。
直径30cmほど。明治時代前期ごろ。