▼先日のNHK「歴史探偵」は、譜代・外様含めた約260藩の参勤交代をめぐる諸事情が紹介された。
▼参勤交代は、江戸時代そのものを作ったと言われており、三河吉田藩を事例に、総勢345人大名行列のうち半数は派遣労働者が担っていたそうだ。
▼同時に、全国各地からの大名行列(往復)が、中央と地方の交流を生み、参勤交代ルートにお金が落とされ、今で言うサービス産業や商業が定着し、平準化されて「江戸時代」が形成されたんだね。
▼幕府により、あらかじめ定められたルート(街道筋)には人材派遣業者が存在し、江戸行きよりも、地元への凱旋を兼ねた帰りの費用が多くかかったそうだ。
▼今、大仏次郎さんの『天皇の世紀15』を読んでいるが、大政奉還後の混乱状態を詳しく分かってきた。当時、横井小南の建議によって参勤交代は中止されていた。
▼内憂外患の世にあって、参勤交代が各藩の財政を圧迫していたので、徳川幕府の権威が落ちていた時期と相まって、横井小南の建議はとても合理的だったことが納得できた。
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