先日、日テレさんの『秘密のケンミンショウ』を見ていた。
宮城県民のせり鍋は、まだ歴史が浅いし、使われているせりは自然のせりではない。根っこと茎がまっすぐ上下に伸びているのは、ハウス栽培などで育てたものだ。だから、根っこに土が付く。
自然のせりは根っこも茎も横に這っていくし、根っこは赤い。香りも強烈である。
福島県の阿武隈山系、そこの砂地の湧水で、じわりじわりと時間をかけて育つのだ。僕にとってのせり料理は、亡きおふくろが採ってきたせりの「炊き込みご飯」である。
宮城県民で、海育ちのカミさんは、今でもおふくろの作った『せりの炊き込みご飯』が忘れられないと言っている。いつか、その季節に自然の中で育った、根っこの赤いせりを採って、炊き込みご飯を作ってみたい。