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『資本主義の極意』その8/完

2017年01月19日 | O60→70(オーバー70歳)
【231ページ】
1930年代以降の日本の失敗を、私たちは忘れるべきではありません。「絆」や「結束」の強調は、ファシズムへの一歩を踏み出すことになります。「一億総玉砕」を想起させる「一億総活躍」を打ち出す安倍政権は、意識しているかどうかは別として、ファシズムに向かっている。つまり安倍政権というのは、新自由主義的な要素とファシズム的な要素とが無自覚に同居しているのです。

【233ページ】
神学者のカール・バルトは、「急ぎつつ待ち望む」と言いました。
その時が来るまで、私たちは高望みせず、しかし決してあきらめない。そして、その時が到来したときこそ、私たちは資本主義社会を超えた、良い社会をつくらなければならないのです。

(ken) 「資本主義社会を超えた、良い社会」をカール・バルトの「急ぎつつ待ち望む」という言葉を借りつつ、佐藤優さんは本書以外でも繰り返し述べています。クリスチャンである佐藤氏の面目躍如とも言えますが、そこまでの執念と意志について、自分自身が末永く持ち続けていけるのか、正直申し上げて不安です。しかし、妻子の行く末や人材育成、組織の将来についても「急ぎつつ待ち望む」姿勢を肝に銘じていきたいと思います。(終わり)
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