・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上方新鋭落語会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
梅田芸術劇場での、落語会。
新鋭とは、新人で精鋭という事か。
その割には、もはや中堅の実力揃い
各個性の火花散る競演、落語の醍醐味、楽しみですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めてのドラマシティ。
ロビー正面では、雀々さんの「必死のパッチ」を販売。
既に本屋で見かけていたが、今日の会での販売はありそう。
雀々フアンの嫁さんは、サイン入りで欲しいと購入。
会場は八分の入り、連れと一緒に見るには、
座席指定は、平日の夜は特に良いですな。
一、桂つく枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」
出てくるなり、この会は各自ある程度の大ネタをしようと、
開口一番で「軽業」を選びましたが、雀々兄さんに何でやねんと
言われましたが、この会場のこの舞台に坐って
やっぱり失敗と実感しましたと・・・。
雀々兄さん、出来るだけ所作を大きくせよと、
そして、3mの扇子持って来いと言われましたが・・・。
でも、文三襲名間近の真打がやる「軽業」
なかなか、味がありましたで。
特に、覗きカラクリの台詞、軽業師の口上、良かったです。
でも、つく枝さんのもっと大ネタ、やはり聴きたかったですと、
友達もポツリ呟く。
長口上は大怪我の元と、20分で降りる。
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「逆様盗人」
つく枝さんが来年、文三襲名ですと。改めてご披露。
上方の四天王の名跡、誰が継ぐのか、気になるとこですが。
つく枝さんあたり、文三→文四→文枝と五段活用で変化。
案外計算づくでの襲名で、したたかやったりしてと・・。
どろぼうネタのマクラ、2題。「銀行強盗」と「警察署」・・・・・。
半年後の賞味期限間近になれば、その時はお知らせしますが、
まだ、出来たてなので、聴きたければ、三喬さんの生の落語会ヘ。
噺は、泥棒が逆にやもめに諭され、10円、3円、2円と取られる。
まるで、年金の還付金でのフリ込めサギみたい。
なぜか、巧みに。・・・泉南の娘誘拐も・・なんと7000万円も
取られと、貧乏人には、金額にビックリ。
犯罪ですが、話術と言うものは、金になるものですな。
落語での話術は、いくら長けても、やはり健全。
サゲは、「逃げたカカアも戻してもらおうと思いまして」
そして、三喬さんの演じるドロボウは全員、
失敗の連続で、かわいいものですな。
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「切符」
新作3作目ですが、1、2、作は大失敗。
ようやく、繰り返し出来るネタに。
モップ、ホップ、ステップ、切符。
酔っ払いの三回の繰り返しが、住吉駕籠のパロディ版。
そして、新大阪方面と東淀川から続いて・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・新橋、有楽町、東京と。
でも、50過ぎてからの暗記力、素晴らしいものですな。
でも、好きな鉄道ならこそか。
「好きこそ、モノの上手なれ」
好きな落語と鉄道のコラボレーションの一席でした。
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」
米團冶襲名の話。小米朝から中米朝、大米朝となると
思っていましたが、私も師匠の枝雀から名前替えたらどうや
それも、下やなしに、屋号を替えたらと。
どんなんにと聞くと「雀々家雀々」はどうや。
街で皆が、見るなりフルネームで呼んでくれるで、
「雀々や、雀々」、「雀々家雀々」・・・と。
まあ、枝雀師匠なら、本当にあった話みたいですなぁ。
そして、くしゃみ講釈、
コショウを買いに出るまでのシーン。
八百屋に行ってから、コショウを思い出すシーン。
は、雀々ワールド全開、くどく、そしておもしろい。
そして、後藤一山が、とんがらしの粉の火にくべた煙に
むせるシーン。でも、講釈しながら咳き込む姿は、
やはり、私のルーツである仁鶴師匠のが良い。
「くしゃみ講釈」は、笑福亭の噺。
雀々さんのニンでは無いと確認した40分の長講の一席でした。
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
鶴二さん、日本舞踊の大金屏風の前での「紙屑屋」良いですな。
踊りも大きく、所作も大きく、大見得をきるところで拍手が起こる
笑福亭とは、思えぬ、はんなり感のある舞台。
サゲは、「おまえはほんまに、人間の屑やなぁ。」に
いつもは、「袋があったら入とうございます」が、
今日は、「ほんなら、私も、選ってくださいなぁ」と
新バージョン・・・・・・すっきりしててよろしおますな。
この「紙屑屋」、・これぞ・・上方落語・・。
独演会以降進化しながら、鶴二さんの十八番(オハコ)入りですな。
六、笑福亭仁智・・・・・・・・・・・・・・・・「ハードラック」
やる事、なす事、失敗続きで、ついに自殺を決意。
でも、なかなか死ねない男の話。
睡眠薬と思って飲めば、正露丸。
ガス自殺すれば、天然ガスで失敗。
ビルから飛び降り自殺すれば、下に西川布団の車が通る。
東尋坊の崖から飛び降りれば、西川布団の船が・・・。
フエリーから飛び込めば、漁船の網に。
首つれば、紐がゴム紐で、びょよーん。
電車に飛び込めば、先の人がいて、電車は急停車。
生きようと決意して、酒を飲むと、ふとした事で
3人を殺して、死刑執行の電気椅子の上に。
法務大臣からの、減刑の電話があればと助かると、
そのホットラインの電話に次々と色々な電話が・・・・。
おもしろいですな。・・・「ハードラック」
身近にある事件なのに、笑いがおきる。
生きるのが、ハードラック。
死ぬのが、ハードラック。
思うようにいかないのが、人生。
仁智さんの創作落語、現代人のペーソス泣き笑いが下地に
ずばり、松竹新喜劇、落語版。
一番、素適なのは、演者の仁智さん自身が、
はにかみながら、そして楽しんでおられるあの姿。
落語、「笑い」の奥は深いとつくづく思う、一席でおました。
なお、今日の嫁さんの一押しは、なんと仁智さんでした。
帰りには、焼き鳥屋で偶然、O夫妻とI氏と遭遇。
行動パターンは一緒ですな。
新鋭上方落語会
2008年12月8日(月)午後6:30開演
一、桂つく枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「逆様盗人」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「切符」
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」
中入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
六、笑福亭仁智・・・・・・・・・・・・・・・・「ハードラック」
08-72
梅田芸術劇場での、落語会。
新鋭とは、新人で精鋭という事か。
その割には、もはや中堅の実力揃い
各個性の火花散る競演、落語の醍醐味、楽しみですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めてのドラマシティ。
ロビー正面では、雀々さんの「必死のパッチ」を販売。
既に本屋で見かけていたが、今日の会での販売はありそう。
雀々フアンの嫁さんは、サイン入りで欲しいと購入。
会場は八分の入り、連れと一緒に見るには、
座席指定は、平日の夜は特に良いですな。
一、桂つく枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」
出てくるなり、この会は各自ある程度の大ネタをしようと、
開口一番で「軽業」を選びましたが、雀々兄さんに何でやねんと
言われましたが、この会場のこの舞台に坐って
やっぱり失敗と実感しましたと・・・。
雀々兄さん、出来るだけ所作を大きくせよと、
そして、3mの扇子持って来いと言われましたが・・・。
でも、文三襲名間近の真打がやる「軽業」
なかなか、味がありましたで。
特に、覗きカラクリの台詞、軽業師の口上、良かったです。
でも、つく枝さんのもっと大ネタ、やはり聴きたかったですと、
友達もポツリ呟く。
長口上は大怪我の元と、20分で降りる。
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「逆様盗人」
つく枝さんが来年、文三襲名ですと。改めてご披露。
上方の四天王の名跡、誰が継ぐのか、気になるとこですが。
つく枝さんあたり、文三→文四→文枝と五段活用で変化。
案外計算づくでの襲名で、したたかやったりしてと・・。
どろぼうネタのマクラ、2題。「銀行強盗」と「警察署」・・・・・。
半年後の賞味期限間近になれば、その時はお知らせしますが、
まだ、出来たてなので、聴きたければ、三喬さんの生の落語会ヘ。
噺は、泥棒が逆にやもめに諭され、10円、3円、2円と取られる。
まるで、年金の還付金でのフリ込めサギみたい。
なぜか、巧みに。・・・泉南の娘誘拐も・・なんと7000万円も
取られと、貧乏人には、金額にビックリ。
犯罪ですが、話術と言うものは、金になるものですな。
落語での話術は、いくら長けても、やはり健全。
サゲは、「逃げたカカアも戻してもらおうと思いまして」
そして、三喬さんの演じるドロボウは全員、
失敗の連続で、かわいいものですな。
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「切符」
新作3作目ですが、1、2、作は大失敗。
ようやく、繰り返し出来るネタに。
モップ、ホップ、ステップ、切符。
酔っ払いの三回の繰り返しが、住吉駕籠のパロディ版。
そして、新大阪方面と東淀川から続いて・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・新橋、有楽町、東京と。
でも、50過ぎてからの暗記力、素晴らしいものですな。
でも、好きな鉄道ならこそか。
「好きこそ、モノの上手なれ」
好きな落語と鉄道のコラボレーションの一席でした。
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」
米團冶襲名の話。小米朝から中米朝、大米朝となると
思っていましたが、私も師匠の枝雀から名前替えたらどうや
それも、下やなしに、屋号を替えたらと。
どんなんにと聞くと「雀々家雀々」はどうや。
街で皆が、見るなりフルネームで呼んでくれるで、
「雀々や、雀々」、「雀々家雀々」・・・と。
まあ、枝雀師匠なら、本当にあった話みたいですなぁ。
そして、くしゃみ講釈、
コショウを買いに出るまでのシーン。
八百屋に行ってから、コショウを思い出すシーン。
は、雀々ワールド全開、くどく、そしておもしろい。
そして、後藤一山が、とんがらしの粉の火にくべた煙に
むせるシーン。でも、講釈しながら咳き込む姿は、
やはり、私のルーツである仁鶴師匠のが良い。
「くしゃみ講釈」は、笑福亭の噺。
雀々さんのニンでは無いと確認した40分の長講の一席でした。
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
鶴二さん、日本舞踊の大金屏風の前での「紙屑屋」良いですな。
踊りも大きく、所作も大きく、大見得をきるところで拍手が起こる
笑福亭とは、思えぬ、はんなり感のある舞台。
サゲは、「おまえはほんまに、人間の屑やなぁ。」に
いつもは、「袋があったら入とうございます」が、
今日は、「ほんなら、私も、選ってくださいなぁ」と
新バージョン・・・・・・すっきりしててよろしおますな。
この「紙屑屋」、・これぞ・・上方落語・・。
独演会以降進化しながら、鶴二さんの十八番(オハコ)入りですな。
六、笑福亭仁智・・・・・・・・・・・・・・・・「ハードラック」
やる事、なす事、失敗続きで、ついに自殺を決意。
でも、なかなか死ねない男の話。
睡眠薬と思って飲めば、正露丸。
ガス自殺すれば、天然ガスで失敗。
ビルから飛び降り自殺すれば、下に西川布団の車が通る。
東尋坊の崖から飛び降りれば、西川布団の船が・・・。
フエリーから飛び込めば、漁船の網に。
首つれば、紐がゴム紐で、びょよーん。
電車に飛び込めば、先の人がいて、電車は急停車。
生きようと決意して、酒を飲むと、ふとした事で
3人を殺して、死刑執行の電気椅子の上に。
法務大臣からの、減刑の電話があればと助かると、
そのホットラインの電話に次々と色々な電話が・・・・。
おもしろいですな。・・・「ハードラック」
身近にある事件なのに、笑いがおきる。
生きるのが、ハードラック。
死ぬのが、ハードラック。
思うようにいかないのが、人生。
仁智さんの創作落語、現代人のペーソス泣き笑いが下地に
ずばり、松竹新喜劇、落語版。
一番、素適なのは、演者の仁智さん自身が、
はにかみながら、そして楽しんでおられるあの姿。
落語、「笑い」の奥は深いとつくづく思う、一席でおました。
なお、今日の嫁さんの一押しは、なんと仁智さんでした。
帰りには、焼き鳥屋で偶然、O夫妻とI氏と遭遇。
行動パターンは一緒ですな。
新鋭上方落語会
2008年12月8日(月)午後6:30開演
一、桂つく枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「逆様盗人」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「切符」
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」
中入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
六、笑福亭仁智・・・・・・・・・・・・・・・・「ハードラック」
08-72