ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

江戸落語の教本~江戸が息づく古典落語50席

2008-12-25 06:47:03 | 本の少し
江戸が息づく古典落語50席
~柳家権太楼~
PHP文庫・514円
☆☆☆

私の江戸噺の教本がわりに使っている本なので・・
手の内紹介。

江戸落語の50席を、落語家だからこその薀蓄で語る。
古典落語は、人間の本質を笑いのオブラートでつつんで見せる
「人間講座」みたいなものと・・・。

権太楼師匠の高座は聴いていないが、人情味、人間味は
この本からも、味わえる。

「酢豆腐」は「寄合酒」の延長線のような噺で、
たまたま与太郎が持ってきた腐った豆腐を若旦那に
食べさせて反応を見るおもしおさ。

「ちりとてちん」は端から腐った豆腐を半可通に
食べさせようと企んで、その反応を見る面白さ。

シチュエーションが違うので、
実は似て非なる噺ですと・・・・。

各噺で、権太楼さんの、ご案内と、通ぶれるお役立ち薀蓄の
説明がなかなか、面白い。

なかなか、接する機会のない江戸落語。
まずは、この本で、江戸風情を・・・・・・・。

コメント
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