ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

街場の現代思想~内田樹

2009-10-16 22:25:38 | 本の少し

街場の現代思想
内田樹
文春文庫・571円
☆☆☆

「街場の大阪論」に続いて、本屋で「街場の現代思想」を江弘穀さんの本と思って
買うと、実は内田樹さんの本。・・・いたって適当なのがお解かり。

でも、あとがきで書いておられたが、この本のタイトル
「Meets,Regional」に連載した時、当時の編集長の江弘穀さんが
つけてくれたとか。・・・・まんざら的ハズレでなくて良かった良かった。

この本は、現代の思想を軽く、身近な事柄について述べる。

例えば、「お金について」では、お金は大切だ。
なぜなら、人間と人間とコミュニケーションする為の不可欠の道具である。
人間同士のコミュニケーションのツールだという意味では、「お金」は
「ことば」や「愛」と同じ種類のものであると。

お金がなかったら、この世から「商品」というものは無くなる。
「大福四万個とBMWの車」を物々交換はできない。
そういう意味で、まず「貨幣」があり、そのおかげで、大福とかBMWという
「商品」を人間は作り出すようになったと。

人間は「もの」では無く、まず「お金」を作り出したと、極限の見解を展開する。

でも、枝雀師匠がいう「金は天下の回りもの」ではないが、これだけ不景気で
市場にお金が回らなくなると、「コミュニケーション」して初めて価値が出る
お金の機能を発揮していない。とは
商売人の私としては、毎日感じるている事ででもある。


街場の常識を知る本、週末にはよろしおまっせ。


街場の現代思想 (文春文庫)
内田 樹
文藝春秋

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