
時として、探している本を見つけると、それだけで幸せな、いや得した気分になり、
即買ってしまう。・・・・・この本もずばりそれ。
女優の「本上まなみ」が書いた、かわいいエッセイと探していたが
三軒の大型店でも無かったのが、偶然出会った。
内容は、本の紹介はちょっぴり。・・・日頃のことを、日記風に綴っている。
そのなかで、おとなのものだなぁと思えること、
文庫本への初挑戦はいつ、初購入の本は何かと。
私の場合は何だったかと、本棚を探ってみると・・・・・。
本棚の裏側から一番、古そうな本、あったあった。
北杜夫の「どうとるマンボウ昆虫記」・・・・・新潮文庫
昭和41年7月30日 、二刷・価格はなんと、100円。
もちろん、カラーのカバーは無く、裸の本にパラフィン紙が巻かれている。
昔の文庫本は、ああ、みんなこんな形でした。
二回の引越しでも、処分せずに、45年も連れているのは
この本だけはと、特別大事にしてきた証拠。
この本の裏の本の紹介に、印がついていて読んだと思える作家は、
石坂洋次郎、夏目漱石、森鴎外、志賀直哉、井伏鱒二そして北杜夫。
いやはや、真面目な本ばかりですな・・・・・。
まあ、この「昆虫記」、今まで読み返した回数は、優に20回は超えている。
今回、更に回数を伸ばそうと、若き青春時代を顧みて、
もういちど、読んでみようと、枕元に置きあした。
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