ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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実はサプライズ~そば打ち寄席・20回記念

2009-10-24 09:43:26 | 落語

吉弥さん、文太師匠登場で、150人FAX予約が早々と完売。


でも、前回同様の最終180名の20回記念に相応しい大入り。
従来のそば打ちのお客様プラス吉弥、文太さんのファンも。


一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」

いつ聴いても、楽しい。
そして、今までと違って、勢いだけでなく、しっとり感も出てきた。

でも、何処へ行くかを尋ねるのに、オートバイのオッサンを捕まえようと。
「塀にあたって右へ」で、ブロック塀に頭をぶつける。
子供を風呂ヘ連れて行き、散髪屋で服を脱ぎ、
風呂屋では、子供と間違え、極道の背中を洗い
最後には、風呂屋の壁のタイルを洗ってしまう。
あわて者の、いらちが起こす、ドタバタ劇。

師匠の鶴瓶さんの直伝と思われるが、今や瓶成さんの十八番で、
私にとっては、この「いらちの愛宕参詣り」のスタンダードである。

二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

20回というと、落語会を継続すれば直ぐにくる回数ですが、
この会は、年に2回なので、10年続けてまいりました。
ありがとうございました・・・と。

当然、最初は、文鹿さんは、ちゃん好を名乗っていた時代で・・
第一回目は、ゲストの師匠のネタ選びに問題があり、
二回目の継続が危ぶまれた時もありましたが・・
ここまで、皆様のご支援のもと続けてこられました。

今まで、ネタがつかないように、同じネタは避けてきましたが、
ネタを返すといいますが
今日は、私の一番好きなネタを20回記念としてさせて戴きます。

奈良の名物「大仏に、鹿の巻筆、あられ酒、春日灯篭、町の早起き」
奈良出身の文鹿さんならではの(奈良ではの・・・笑)、「鹿政談」ヘ。

神の使いの鹿を殺めると、「三作石子詰め」と
庶民の命は軽んじられてた中で、腐敗があった役人ヘの
名奉行の裁きに、胸がスーッとする。

サゲは、「その方は豆腐屋じゃな、キラズにやるぞ」
「マメに、帰ります。」

仲入り

これが、中入りに出される、おそば。
近くのおそば屋さんが、お寺の一室で茹で上がりを出される
・・・・・美味しいそばでっせ。

三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

出てくるなり、大拍手・・・。
今日は、朝は朝日放送の「征平、吉弥の土曜も全開」に出演、
夕方は、泉北のパンジョ寄席ヘ、そして急いで来てみれば、
おそばタイムの長い中入り、そんなに急いで来なくても良かったのか・・(笑い)。

でも、ほんと落語会が増えまして、毎日あちらこちらで開催。
今や前座が下座の太鼓なども含めてひっぱりだこ。
若手が仕事が一杯で、押さえるのに必死、師匠連より仕事が多い。

お世話になった「ちりとてちん」並びか、今の朝ドラ「ウェルかめ」の宣伝も。

噺は、「植木屋はん、あんた仕事は、もう済んでやったんかいな」
「青菜」、季節ハズレなのに、なぜ・・・。

まあ、食べる仕草もふんだんに入り、
これ位の会場では、吉弥さんの顔芸は活きますな。

でも、柳陰を呑んだあとでの、口笛は・・私的にはあまり感心しませんな。
一番前で、見ていたが、吉弥さんの動き、こんなにオーバーアクションだったのか。

色んな所へ行っての落語会、お客さんへのサービス過剰がこんな芸風になるのか。
はたまた、会場の雰囲気で、演出を変えておられるのか・・・。

少し前まで、太り気味だった体型から少しスリムになった吉弥さん。
でも、話っぷりの貫禄は充分、つきましたなぁ。

四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船・竜宮界竜の都」

田辺寄席の常連さんの菊地さん、富田さん、奥田さん、増田さんらが文太師匠の応援にかけつける。
高座に上がるなり、待ってましたの掛け声。

この噺は、笑いが少ないので、おもしろかったら笑う、おもしろいところを探して笑う
、そして最後はおもしろく無くても笑う。・・・とマクラもそこそこに本題ヘ。

竜宮界竜の都、小倉船・・・良かったですな。
めったに掛からぬ噺で、それでいてハメモノもふんだんに入る。
三味線方のええ声、・・・長唄の浦島なんぞ聴き応えたっぷり。
寺西美紀さんか?・・・惚れ惚れしましたな。

ただ、最後のサゲはいたって、解りにくい。
○駕籠屋・・・わたいら、サンゴ畑に住んでる、猩惺(しょうじょう)ですからな。
☆主人公・・・しょうじょうか・・。せっかくやけど、よう乗らんな。
○なんでなんねん。
☆駕籠賃、安うても、酒手に高つくわ。
なんのこちっちゃ。

この猩猩は、オランウータンとか。中国の想像上の動物のこと。
赤面赤毛で、酒を好むとか。
そこで、猩猩だったら、酒代が高つくからやめとくと。
まあ、いやはや難解なオチですな。

猩猩という言葉が、普及していて、このサゲでも
一般のお客さんが、昔は笑えた時代があったんですかな。

でも、文太師匠にかかれば、どんな噺も笑いはたっぷり取れますな。
田辺寄席以外でみる、文太師匠は、いつも以上にかっこ良ろしおますな。

終演後、文鹿さんが出て来られて、サプライズ劇のはじまり。


今回で一旦、このそば打ち寄席は終了。・・・えぇ・・・残念。
今までの労をねぎらい、文鹿さんから、花束を。

実は、住職が息子さんの代に住職を譲られるので、しばらくは住職の仕事に専念。
余裕が出来て、再開出きるまで、この会は、今回をもって終了と。・・・・寂しい。


少し寂しく見えた、最後に残った高座。
是非この会場で、再び落語会が開催されますよう期待致しますなぁ。

そば打ち寄席・20回記念
2009年10月24日(土)午後6:30開演
堺・神明町・真宗寺

一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
仲入り・・・・・・・・・・・(そばタイム)
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船・竜宮界竜の都」

09-71-308
コメント (2)
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