ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

深井の落語会~土塔庵寄席

2010-02-13 23:26:35 | 笑福亭鶴二

深井の落語会ヘ、堺在住の、I氏とご一緒に。
旭堂南陽さんプロデュースの会で、今回で既に、41回目。


趣のある、旧家の佇まい。


早く着いたので、南陽さんとさろめさんの、舞台づくりじっくり見せて貰いました。
会場は、ソファーも椅子も大きく、ゆったりと30人が、リッチに鑑賞。

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一、桂さろめ・・・・・・・・・・・・「寿限無」

山形県出身、あやめさんの弟子で、四年目に入るとか、
結婚したが、三年で見事、卒業と。
気さくな、おねいちゃん、美人のような、そうでない様な微妙なキャラ。

今、お稽古中のネタがあるが、最後の師匠のOKがないので・・・。

今日は、「寿限無」
子供に、めでたい名前をつけようと、教えてもらった全てを並べてつけてしまう。

寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ
海砂利水魚の、水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

何度も繰り返して言うパターン・・・大阪では、「延陽伯」が、前座の口慣らしで、

わらわ父は元京都の産にして、姓は安藤、名は慶三。
あだ名を五光と申せしが、我が母、三十三歳の折、ある夜丹頂を夢見、
わらわを孕みしが故に、たらちねの体内をいでし頃は「鶴女、鶴女」と
申せしがこれは幼名。成長ののちこれを改め「延陽伯」と申すなり・・。

があるが、中身を考えずに、リズムにのって言えるのは、寿限無の方か。

でも、「寿限無」、おばあちゃんが言いの、友達が誘いに来て言い、
お母さんが何度も呼んでお越し、頭をどつかれたと子供が来て言い、
お母さん、お父さん、総出で連呼、都合何回、「寿限無」を言うのか。
今度、出合ったら、指を折って、勘定したいところ。

この、繰返しが、面白くもなるし、ダレにもつながる。
簡単そうな、噺だけに、逆に笑いをとるのは、至極難しい噺と感じた
今日。この頃、ですな。


二、旭堂南陽・・・・・・・・・・・「龍馬伝・西郷との出逢い」

初めて見るが、シュッとしていて、好男子の講談師。

講談の、理解が低く、落語、漫談より、数段遅れていると。

今年、ブームの阪本龍馬の一席を。
龍馬が、海防を称える、海舟の命を取ろうと出会うが、

勝海舟曰く、
坂本龍馬、彼はおれを殺しに来た奴だが、なかなか人物。
その時おれは笑って受けたが、
沈着いて、なんとなく冒しがたい威権があってよい男だったと。
・・・・その度胸と考えに、弟子入りをする。

そのあと、薩摩の西郷隆盛との出逢いで、本日の一席と、終わる。

次はどうなるの、続きを聴きたいという、
連続ドラマ的良さが、講談の魅力なのに、それができる小屋が無いのと、
聴く客の私たちの方が、せわしく、時間的余裕が無くなってしまったのが、
講談ファンが増えぬ理由か・・・。

いずれに、しても、NHKの大河ドラマはチャンス、
裏話的な話と、登場人物の個々の心の機微を伝えるなら、
連続ものでおもしろそう。

でも、落語ですが、龍馬では、三遊亭歌之助さんの「爆笑龍馬伝」が最高でおますな。
CDが出てますので、TSUTAYAあたりで、是非借りられるのを、お勧めいたしあす。

繁昌亭・昼席あたりで、浪曲は、時々色物で入っているので、
講談も、是非、お目にかかる機会を増やして欲しいですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「猫の災難」

松鶴師匠の十八番、
先日のなみはや亭でも、初代か二代目の春團冶師匠で放送していた「猫の災難」

酒のみの醜態、これぐらいやったらと云いながら、どんどんエスカレート。
何事も、切上げ時が難しいが、特にお酒はきもちいい。

今日の鶴二さん、控えめだが、酔いっぷりは、いつもながら、上手い。
気兼ねはしているが、半分は俺の分だと、勝手な理屈をこねて、
徳利の酒、全部、呑んでしまう。・・・段々、友達の存在が薄れていく。

まあ、隣の猫は、二週間前から、具合が悪いと、表には出ていないと、
サゲは、猫に会うたら、どうすんねん・・。
「猫に会うたら、詫び入れといてくれ」

禁酒関所に続き、鶴二さんの、お酒シリーズ。
笑福亭の十八番だけに、一人酒盛、「らくだ」、への道、楽しみですな。


土塔庵寄席・・・その41
2010年2月13日(土)午後1:15開演
土塔庵(深井)

一、桂さろめ・・・・・・・・・・・・「寿限無」
二、旭堂南陽・・・・・・・・・・・「龍馬伝・西郷との出逢い」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「猫の災難」

10-09-37


玄関天井にある、弓と長刀か。
昔の家屋には、ほん身近に戦う武器があったんですな。


玄関口に置いてある、機動隊何かが、遠巻きに取り押えるのに使う道具。
正式名は、何て言うんでしょう。・・・・コメントで教えて頂いてありがとうございます。
刺又(さすまた)・・そのままネーミングですな。


名士の資産家の立派な前栽、手入れが大変ですが、日本の庭園もよろしい
コメント (4)
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