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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

吉朝庵~上田康介

2014-02-06 21:24:16 | 本の少し
吉朝庵: 桂吉朝夢ばなし
クリエーター情報なし
淡交社

☆☆☆☆

吉朝さんの息子さんが、生前お父さんにご縁のあった方々に、
親父である吉朝さんの話をおうかがいしてまとめたもの。

お茶目で普段からいたずら好きで、運転免許の写真を撮りに行く時、
モーツアルトのようなカツラを被って免許証をつくってしまう。

小学生の子供と一緒に花火をしていて普通では飽きて、ロケット花火を地面に置いて
火をつけて民家のゴルフの練習している庭先へ直撃・・・オッサンがオッサンに怒られる。
帰ってくると「ヘッヘ、怒られたぁ」・・・・まるで、落語の“初天神”の親子。

ものまねが上手いんで、いろんな人の声でいたずら電話をかけまくる。
あるときは新聞記者で米八さんへ、雀三郎さんの家には米朝師匠で・・
相手のチョチョマウ姿を見て愉しむ。

ある小さなホールでの独演会では、高座に上がった吉朝さん、
「私、携帯電話嫌いですねん。よう、落語をやってる時に客席で
鳴ることがあるでしょう、あれ、他のお客さんにも迷惑やし、
こっちの気分も悪い。ですから、今日もし客席で鳴ったら、その時点で
落語やめて帰りますから。」と、客席が静まりかえった一瞬、会場のどこかで
「トゥルル」という携帯の呼び出し音、客席の空気が凍りついた次の瞬間、
吉朝さんモソモソと懐に手を入れると、携帯電話を取りだして
「ああ、もしもし。いま、落語やってんねん。すんだらじき帰るわ」
とだけ言うと電話を切り、知らん顔で落語を始めた・・・。

つまり、高座のソデの弟子に言いつけて携帯に電話をかけさせた。

すべてが落語、おもしろいなと思ったことは何でもしてみないと気が済まない。

でも落語は上方の江戸前といわれるぐらいの本格派。
もし、生きておらえれたら、米團治かはたまた米朝襲名の一番手。

吉朝一門は好きな噺家さんばかり、でも実は、師匠の吉朝さんは生では聴いたことなし。

CD引っぱり出してきて、十八番の「ふぐ鍋」でも今日は寝ましょうか。


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