まだふみもみず | |
クリエーター情報なし | |
幻冬舎 |
☆☆☆☆
檀ふみさんのエッセイ集。
仕事で訪れた、イギリス、オーストラリア、アフリカ、カナダ、そして日本。
それぞれの土地で感じたこと、逆に他国の地で思う日本、自分自身を・・・、好エッセイでおます。
各項の初めに、“あやし”“あさまし”“ゆかし”“すずろなり”
“あはれでをかし”“いとかなし”のいにしえの言葉を使いながら進める。
ふみさんも言っているように、“百人一首”ではないが、
中学、高校で覚えたことは今でも結構思いだせるもんですな・・・。
春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山
田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ
天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも
花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ
ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは
ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ
大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわかれても逢わんとぞ想う
と今思い出せるのはこれぐらい、でも、これでは十人一首ですな。
それよりも、中学一年生の時に毎月生で聴いた仁鶴さんの落語。
“七度狐”“池田の猪買い”“向う付け”“延陽伯”“金の大黒”“崇徳院”“青菜”
は私の落語の原点・・・・一語一句、未だに覚えていますな。
今から思えば、もっと違うことをきちっと勉強しとけよということ。
まさに“雀百まで踊り忘れず”でおます。
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