ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

まだふみもみず~檀ふみ

2014-02-12 01:57:07 | 本の少し
まだふみもみず
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆☆☆

檀ふみさんのエッセイ集。

仕事で訪れた、イギリス、オーストラリア、アフリカ、カナダ、そして日本。
それぞれの土地で感じたこと、逆に他国の地で思う日本、自分自身を・・・、好エッセイでおます。

各項の初めに、“あやし”“あさまし”“ゆかし”“すずろなり”
“あはれでをかし”“いとかなし”のいにしえの言葉を使いながら進める。

ふみさんも言っているように、“百人一首”ではないが、
中学、高校で覚えたことは今でも結構思いだせるもんですな・・・。


春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山

田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関

天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ

ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ

大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立

いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな

瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわかれても逢わんとぞ想う



と今思い出せるのはこれぐらい、でも、これでは十人一首ですな。


それよりも、中学一年生の時に毎月生で聴いた仁鶴さんの落語。

“七度狐”“池田の猪買い”“向う付け”“延陽伯”“金の大黒”“崇徳院”“青菜”

は私の落語の原点・・・・一語一句、未だに覚えていますな。


今から思えば、もっと違うことをきちっと勉強しとけよということ。


まさに“雀百まで踊り忘れず”でおます。


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