![]() | 草の花 俳風三麗花 (文春文庫 み 37-2) |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
☆☆☆☆
お気に入りの前作の三田完さんの「俳風三麗花」の続編。
今回は、昭和10年の満州から昭和22年の戦後の東京まで、
三人の麗花が織りなすそれぞれの恋愛とともに激動の日本が描かれる。
永井荷風、高浜虚子、川島芳子、など時代の著名人も登場・・・。
特に満州での暮しぶりはその当時の日本の湧き立つ世相が窺えて興味深い。
もちろん、主人公でもある女子医専を卒業し、満州の大連へ赴任した壽子は、
別れを惜しむお仲間との句会、大連の病院で始まった句会、
そして三人の麗花と再開しての満州国皇帝の御前での句会・・・・
それぞれで俳句を・・・。
“歌は世につれ、世は歌につれ”ではないですが、
そのとき、詠まれた句は、そのときどきの心情をあからさまに・・・・、
俳句ってこんなにライブ感のあるものかと改めて感心。
戦後の混乱の中で、それぞれがどう生きるのか、更なる続編、待望致しますな。
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