ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

間抜けの構造~ビートたけし

2015-03-26 06:07:08 | 本の少し
間抜けの構造 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

“間”、「間抜けに貴賤なし」、「間の良いやつ」「間の悪いやつ」。

モノとモノの間、ヒトとヒトの間、ハナシとハナシの間、と
お笑いを制したたけしさんが“間”について語る。

でも、「床の間」や「茶の間」といった空間を大切にし、
「間に合う」「間尺に合わない」という慣用句もある。

駄じゃれ一つ言うにしても、“間”を外せば、さぶーという結果。

笑いに長けた。たけしさんが、“間”を制するものは“笑い”を制す、と
漫才の“間”について、じっくり解説。


そして、落語の“間”について、あれこれ語ってる中で、
あれーっつと思った箇所が、一つ・・・

落語と漫才とは全然違うものだと、一番は客によって“間”を変える
ということを、あまりしないというくだり

でも、三代目春団治さんの「祝いのし」でも、一言一句違わないのに、
時間が2~3分違うことはザラにある。

やはり、お客様の“笑い”があればあるほど、次の科白への“間”を待つらしい。

たけしさんは、“笑い待ち”という“間”があるといっているが、
落語では名人になればなるほど、その尺(寸法)は変わらないと・・・・。

でも、それって、名人ということで、客が噺家の“間”に合わせているだけでは・・、

落語もライブ感が一番、噺家と観客との“間”はどんな芸にも活きていますな。



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