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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第18回・笑福亭鶴二独演会

2015-05-30 22:55:16 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会

鶴二さんの独演会、今回は心斎橋の大丸劇場にて。


初めての大丸心斎橋劇場


笑福亭鶴二私設応援団の横幕。


お祝いの花、私設応援団の団長の辻さん。


初めて入った、大丸心斎橋劇場の客席・・・前の方は固定では無いんで
百貨店の中だけに、フラットにして会議や催事にも使われるのでは・・・・。


一、桂福丸・・・・・・・・・・・「狸賽」

さすが福丸さん、切れ味最高、端麗の味、スッキリ感抜群だが・・・。

博打場の灯りが、ろうそくや電球ではなく、
LEDの蛍光灯に見えてしまうのはなぜ・・・。

狸まで、毎日風呂に入って、バスクリンの匂いまで漂う、

芦屋の山で見つけた子狸の恩返し、芦屋には博打場はないか・・・。
の福丸さんの「狸賽」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・「青い目をした会長さん」

「ハンカチ」「作文」に続く、創作落語、それも三枝師匠作、三作目。

日本人の外国語かぶれが題材に、
このまえの穂村弘さんのでスターバックスの本がありましたが、

カップのね大きさ四つあるけれどGはグランテ゛、ジャイアントじゃない

スタバで、タゾ・チャイ・ティー・ラテのショートサイズ(シロップ控えめ)を
飲みながら、将来のことを考える。

など、注文するだけで、緊張する横文字ばかりのメニュー。

難しいメニューを言うくだりで、鶴二さんの
「この言葉覚えるだけで、三日かかりました」のポツリの言葉、可笑しかったですな。

大阪人丸出しの、鶴二さんだけに、横文字連呼のこの「青い目をした会長さん」、
反面教師の自虐ネタ、リクエストで即できるのか、試してみたい噺ですな。



三、桂壱之輔・・・・・・・・・「真田小僧」i

壱之輔さんの十八番、「真田小僧」、丁度この前の休みの日の早朝、
テレビをつけると、ながれてきたのも壱之輔さんの「真田小僧」。

そのとき、「面白いで」と眠気眼の嫁さんを起こしたのも、
聴き応えがあると解かっていてのお誘い・・・。

やはり、人に薦めることができるものとは、
やはり自分自身の中で確信のあるものなんでしょうな。

本日の高座も自信に満ちた充実の高座でおましたで・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・「寝床」

先日、ラジ関寄席で聴いた「寝床」、今日は更にコンパクトな様な・・・。

あの、好きな“日赤病院みたいやな”のセリフも飛ばしての勢いある一席。

今日は三席、ご自分で中トリもというと、後半戦を考えて、
力配分、力セイブされるんでしょうか、・・・・・もちろん笑いはいっぱいながら、
さらりんことした一席でおました。


五、ラッキー舞・・・・・・・「太神楽」

太神楽の曲芸、
あの豊来屋の一門で、一輝さん、板里さん、大治朗さんらは兄弟弟子。

中身は、東京の鏡味仙三郎さん一門でよく観る、
「傘の曲」、「五階茶碗」、「出刃皿」ですが、
一番の違いはアシスタントなしですべてご自分一人でなさること。

あの咥えバチの間にボールを二つ挟む際、机の上のボールを手で探るが
なかなか掴めず、ああいう時に、目をちょっとでも外すと失敗に・・・。

舞さんも焦るが、見ているこちらも思わず焦る。

載せたり、廻したりは日頃練習している事だが、
単に机の上のモノをよそ見をして手探りで取るなんて、
こんな些細なことの方が失敗しそうで・・・・ああ、心配。

詰まらぬところに、気を病む、ごまめでおました・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・「高津の富」

いや、初めてでおます、噺が途中で中断するなんて・・・地震。

8時半前、突然天井の照明がグラグラと大きくブランコのごとく揺れだし
その後、床もグラグラ、震度3か4位、南海地震か。

噺は丁度おやっさんがホラ吹きが終わって、虎の子の一分を富くじ代として
取られたあと・・・・・・・ぐらぐら。

あまりの揺れに、鶴二さん「ここの旅館はよう揺れますな・・・」
「ちょっと揺れがひどいので止めます。どなたか携帯で情報見れますか」

すると客席から「小笠原で、震度5」と、おさまるまで、しばらく鶴二さんも客席も一緒に中断。
(あとで調べると大阪は震度1か2程度、やはり高層ビルの14階ともなると揺れるんですな)

では、「どこからでしたかね・・・・」と、ああ、「お酒とアテを用意して下され」とはじまる
あとで聞くと、もう一度揺れたら、また止めるかそのまま進めるか、
そればかり気になって喋っていたと・・・。

やっぱりプロって凄いですな、考えてる事と、喋っている事が違うなんて・・・。

でも、時間がずれていたら、舞ちゃんが包丁を顔の上にかざしている時に
地震がきていたら・・・と想うと、良かった、良かった、やっぱり、ラッキー舞ちゃん。

動揺の中での「高津の富」、当たった、当たった、とハプニング、でおます。

「第18回の大丸での独演会、揺れましたなぁ」と、
後世の思い出になる会になりましたな。



「高津の富」の感想は無いんかいな・・・・・・また、後日に。



来年は、噺家生活30周年を7月10日に、国立文楽劇場での開催が決定。

そのまえに、
strong>第1回・笑福亭鶴二・独演会(東京公演)が新宿角座で開催
2015年6月27日(土)午後6時30分開演

鶴二・・・「高津の富」「寝床」「青い目をした会長さん」
ゲスト・・・柳家さん生「岸柳島」、べ瓶「いらち俥」、柳家紫文「三味線漫談」

ゲストが最高、是非東京の、鶴二ファンの方、笑福亭ファンの方、
是非、お立寄りを・・・・・。


第18回・笑福亭鶴二・独演会(大阪公演)
2015年5月30日(土)午後6時30分開演
大丸心斎橋劇場

一、桂福丸・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・「青い目をした会長さん」
三、桂壱之輔・・・・・・・・・「真田小僧」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「寝床」
仲入り
五、ラッキー舞・・・・・・・「太神楽」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・「高津の富」





打上げは、御堂筋を渡った、「ニューオーサカホテル心斎橋」で。


打上げに、あの伝説の、“笑福亭おもちゃ”さんの横山さんも東京から参加。


わもんさんや、旭叟師匠のお弟子さんたち。


井上さんに阿佐さんと、今日ご出演の壱之輔さん。


旭叟師匠に鶴二さんとラッキー舞さん。


鉄瓶さんと真樹さん、松五さんに遥かに見える呂好さんと辻さん。


京都四条の松葉社長と小学校の同窓生さんたち、
今回は同窓会をこの落語会を絡ませ、大阪で・・・。


ということで、最終電車に遅れないように早めの中締めの挨拶をされる
京都四条の、にしん蕎麦の“松葉”の社長さんと鶴二さん。


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ユリイカ・平成27年6月号~特集・桂米朝

2015-05-30 13:40:09 | 本の少し
ユリイカ 2015年6月号 特集=桂 米朝
クリエーター情報なし
青土社

☆☆☆


トゥィッターで落語好きな方が早々と紹介されていたので、早速博多東区の紀伊國屋へ、
“ユリイカ”なんて本、どこに並んでるのかも想像できないので、
カウンターへ、「5月27日発売ですね・・・・今日29日の入荷リストにはないし」と
女性の方が手間取っていると、年配の男の方が「既に入ってるんと違うか・・・」
案内していただくと、一冊だけあり、早速購入。
(一冊しか無いのに、東区の方、大阪の人間が買ってしまってすいません)。

“ユリイカ”って、サブタイトルに「詩と批評」とありますが・・・・
米朝さんの特集が無ければ、まず手に取ることがない本。

でも、既存の特集内容をみると、高峰秀子、立川談志、水木しげる、やなせたかし、
角田光代、西原理恵子、小津安二郎「週刊少年サンデー」の時代、B級グルメ、など
題名だけでも興味あるものが、ちらほら。



米朝さん特集の中では、インタビューとして、可朝、ざこば、米團治のごさんかたが
受けておられますが、特筆は可朝さん。

「米朝の落語というのは江戸落語にもっともよく似た上方落語なんですよ」

「・・・・・・人間国宝や文化勲章は田中マネジャーがもろたようなもんですよ。
米朝はただ落語やっとっただけや」

「談志さんの言った「米朝が死んでしまえば終わりだよ」というのが
気になっとんけど、決して終わりではない。米朝が死んだことによって
江戸落語に一番よく似た大阪落語が消えただけや」

「肝心の大阪風味の落語というたら初代春団治や笑福亭仁鶴さん、
いまやったら、桂南光くん。上げっぱなしの気取ったところのないのが、
上方落語の風味、文化や。」

「米朝師匠はこの弟子にはいつどれを教えるかをよう考えてましたね・・・
前座、二つ目のネタから大ネタまでどこでどれを教えたらこの弟子には
効果的かを考えていたと思う」


談春さんが米朝師匠にどの弟子にどれだけ身を入れて教えましたか訊いたら
「枝雀には50%教えたが、だけど死んでしもうた。可朝には30%教えたところで
ギター持ってどっかへ飛んで行きよった。それから吉朝には100%教えた。
でも亡くなってしまった。」

米朝師匠から何を色濃く教わったかの問いに

「それは古典落語です。枝雀くんははじめ米朝落語を勉強していて、
そこから枝雀落語という自分の落語に入りましたわね。
だけど、僕の落語はやっぱり米朝落語そのままですわ」

と言いながら、「僕の芸は誰からもらった芸でなし、教わった芸でもない。
自分で発想した芸でやってきたわけやから、それは自分で誇りはもっとる」と

反発心がちらちら見えかくれする可朝さんのインタビュー、おもしろおますで・・・・。


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