江戸前で笑いたい―志ん生からビートたけしへ | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
☆☆☆
大昔、前に文庫本で読んでいて今回古本屋で単行本を見つけたので買って
改めて読みかえす・・・この頃老眼が激しく眼鏡を掛けても文庫本の小さい字は
辛いので、家で読むには単行本は見やすくて良いのと、寝ころんで読むと手がだるくなり、
ソファなどで姿勢正しく読まなければならないので一石二鳥である。
本の内容は一切覚えておらず、連休中で良かったが、丸二日かかって読みとおした。
サブタイトルに、志ん生からビートたけしへとあるが、
高田氏の師匠でもある談志さんも入れて、三人の共通点が浮かびあがる。
中で、志らくさんが、師匠談志は「落語はイリュージョンだ」と言っているが、
説明するのはまことに難しいが、この言葉こそ落語の本質であるのは間違いない。
私はそれを信じて生きていくつもりだ・・・と。(1997年頃の文献)
そして山藤章二さんは、〈現代〉から〈過去〉ヘ客を運ぶのが志ん朝で、
〈過去〉をグイと〈現代〉の岸に引き寄せるのが談志である・・・と。(初出1994年頃)
そうそうこの本、全編高田さんが書いたものではなく、
東京のお笑について色んな方が語りあうのをまとめたもの。
「三木のり平」については、永六輔さんと小野田勇さん、
「由利徹」高平哲郎さん、「渥美清」長部日出雄さんと高田文夫さん
「クレージキャッツ」岸野雄一さん、「萩本欣一」ラサール石井さん、
「ビートたけし」井上まさよしさん、「イッセイ尾形」中野翠さん、
「伊東四郎」西条昇さん、あと、内藤陳さん、水道橋博士さん、快楽亭ブラックさんなど
多彩な顔ぶれで、東京の喜劇人についても、個性的に解説している。
まあ、東京のお笑いの近代史みたいなもの、高田さんと同時代の私にとっては
懐かしさを感じながら、ながれを整理するのにもってこいの本でおました。
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