六代目笑福亭松鶴生誕百年祭
今回の実行委員の方は、「鶴笑、竹林、岐代松、伯枝、鶴二、+ たま」
終演後、カーテンコールで幕が上がると、
当日駆けつけた笑福亭の皆さんが高座に、皆さん晴れやかなお顔。
一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」
開口一番で、鶴二さんの登場。中三で仮入門。高一のとき、「鶴児」という名前で舞台に。
何も教えて貰ってない鶴二さん、「なんぞできるやと、一週間で覚えろ」と、
落語協会に駆けつけて、「子供やから、これがええんちゃう」と選んでくれたのが、
春団治さんの「平林」、最初にネタ選んでくれたのは、協会の事務員さんですと・・・。
鶴二さん、32年後の「米揚げ笊」、さすがの出来でおましたな。
二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」
寝る前の師匠の肩を揉みながら、「誰が好きや」と聞かれ「師匠です」と
答えるところを「掘ちえみです」と答えると、「掘ちえみの弟子にならはったらええねん」と
まんざらシャレではなく、小娘に嫉妬するところが、松鶴師匠のかわいいところですな。
鶴松さん、笑福亭のエグサはなく、淡々とした薄味の「時うどん」ですな。
三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」
師匠の松喬(鶴三)の代りに孫弟子ながら、登場。
一門の良さを洗練された形で表現。
演目は、「鷺とり」、雀の集まるところは最骨頂。
最後は「そして全世界の駅前に銅像を建てられた、鶏の一大チェーン店を築いた
フライドチキンのカーネルサンダース氏の若き日の一節でございました」と・・・・・・。
四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」
師匠の想い出をたっぷりマクラで・・・・。
師匠にちなんだ噺でと「長屋の傘」と思いきや「癇癪」。
「一切、鶴瓶には教えへん」と、なまじ売れだしていたので、
逆に兄弟子に苛められてはと、突き放しての、英才教育。
でも、ハナシの端々に鶴瓶さんのこと、心底可愛かったんですな、
よう現れていますな。
五、思い出話
本日の演者全員が舞台に、あれやこれやのハナシで盛りあがる。
辞世の句は「煩悩を我も振り分け西の旅」とされてますが、
ほんとうは「●●●●●」と・・・・・。
六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」
目の不自由な伯鶴さん、自作の「婆ちゃん旅行社」を。
色んな噺家さんが居られる笑福亭一門、師匠の懐の深さを感じますな。
七、笑福亭松枝・・・「三十石」
師匠の十八番「三十石」を・・・・。
下座からの舟唄は、今日の参加者全員順番に・・・・・。
鶴二、鶴松、松喬、鶴瓶、伯鶴、途中から舟が転覆しそうな舟唄に・・・。
でも、愉しい、たのしい、八軒屋までの笑福亭の船旅でおました。
六代目笑福亭松鶴 生誕百年祭 は盛大にお開きと相成りました。
六代目笑福亭松鶴生誕百年祭
2018年9月9日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」
二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」
三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」
四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」2
中入り
五、思い出話
六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」
七、笑福亭松枝・・・「三十石」
三味線・・・・・内海英華