ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

墨いろ~篠田桃紅

2019-01-24 05:05:05 | 本の少し
墨いろ
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆

篠田桃紅さん、御年105歳。(105では軽すぎますよね)
このまえお正月に、ドキュメンタリーのテレビに出ておられるのを見て、
早速二冊購入、こういうのってネット販売、ほんと便利ですよね。

書家としての、書だけに限らず、日常の身のまわりの事へも、すべてに対し、

「ラクで間違いなくやれることであんまりおもしろいことはない・・・・。
それを知ることが、人生というものに飽きずに生きる秘訣かもしれません。」と。

詩と書の共通性について、
「詩が言葉のエッセンスであるように、線がかたちのエッセンスでありたいと、
私は思っている。」
「確信はないが、捨ててもいいと思われるものを省いていった残りが、
ともかくも今の私の線だと思っている。」
「わからないが、省かれる“もと”のものは豊かなほどいいと思うので、
省く以前、つまり“書く”より先のことが大切だと思う」と、

短歌のつくり方、詠み方に、相通じるハナシですな。

心にあふれるもののうちから、多くのものを捨てていく。

昨今の、私のキーワードは“断捨離”でおますな。
コメント
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