ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

寄席の世界~小沢昭一

2019-05-14 06:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆☆


あの小沢昭一さんが、落語家、講談師、浪曲師、漫才師、小屋の支配人と、
芸に関することを、対談形式で掘り下げていく。

桂米朝、延広真治、柳家り助(現・麟太郎)、桂小金治、国本武春、小松美枝子、
神田伯鶴、あした順子・ひろし、笑福亭鶴瓶、北村幾夫、立川談志、矢野誠一
と対談。

俳優・タレントになった小金治さんでも、
基礎にあるのは落語、「噺家・桂小金治」が心の支え。
上手かったらしい、あの談志が小金治さんの「大工調べ」を寄席で聞いて
落語家になろうと決心したと・・・。
でも、「師匠、私は寄席に全然出ておりませんので、桂小金治という名をお返ししたいと思います」というと、師匠は「生意気いうな」
「桂小金治という名前は、わいがお前に渡した名前やで。
それを偉そうな顔して、お前がわいに返すと、生意気いうな」
「小金治の名を汚さんように、一生懸命やれよ」・・・ええ、ハナシですな。

順子・ひろしさんは、諸芸の蓄積があっての漫才と言われるし、

談志さんは、今までの芸能史のなかで、役者、芸人を含めて一番なのは、
森繁久彌と断言・・・。

国本武春さんは、芸人には二通りあって、お客を引っ張ってくる芸人、
それをだんだん育てていく芸人があると。

そして小金治さんは、ただ笑わせるだけとの批判で悩んでいる三平さんに、
「落語というのは、笑いが少なくなったから下火になった。お前が火付役になって
今、盛り上げたんだから、胸をはって歩けよ。俺はお前に拍手を送ってるんだから
気にすんな」

神田伯龍さんは、言葉の豊かさこそが講談の命,と。
「日本語を覚えろ。女でいえば、御簾中様、御台所様、奥方、奥様、おかみさん
これ全部違うんだ。それを声色でやろうと思ってはいけない。調子でやるんだと」

やはり、時代時々の名人の噺は聞いておくべきですな。

なかなか濃ぅい濃ぅい、濃縮の芸談本でございます。
あの小沢昭一さんが、落語家、講談師、浪曲師、漫才師、小屋の支配人と、
芸に関することを、対談形式で掘り下げていく。

桂米朝、延広真治、柳家り助(現・麟太郎)、桂小金治、国本武春、小松美枝子、
神田伯鶴、あした順子・ひろし、笑福亭鶴瓶、北村幾夫、立川談志、矢野誠一
と対談。

俳優・タレントになった小金治さんでも、
基礎にあるのは落語、「噺家・桂小金治」が心の支え。
上手かったらしい、あの談志が小金治さんの「大工調べ」を寄席で聞いて
落語家になろうと決心したと・・・。
でも、「師匠、私は寄席に全然出ておりませんので、桂小金治という名をお返ししたいと思います」というと、師匠は「生意気いうな」
「桂小金治という名前は、わいがお前に渡した名前やで。
それを偉そうな顔して、お前がわいに返すと、生意気いうな」
「小金治の名を汚さんように、一生懸命やれよ」・・・ええ、ハナシですな。

順子・ひろしさんは、諸芸の蓄積があっての漫才と言われるし、

談志さんは、今までの芸能史のなかで、役者、芸人を含めて一番なのは、
森繁久彌と断言・・・。

国本武春さんは、芸人には二通りあって、お客を引っ張ってくる芸人、
それをだんだん育てていく芸人があると。

そして小金治さんは、ただ笑わせるだけとの批判で悩んでいる三平さんに、
「落語というのは、笑いが少なくなったから下火になった。お前が火付役になって
今、盛り上げたんだから、胸をはって歩けよ。俺はお前に拍手を送ってるんだから
気にすんな」

神田伯龍さんは、言葉の豊かさこそが講談の命,と。
「日本語を覚えろ。女でいえば、御簾中様、御台所様、奥方、奥様、おかみさん
これ全部違うんだ。それを声色でやろうと思ってはいけない。調子でやるんだと」

やはり、時代時々の名人の噺は聞いておくべきですな。

なかなか濃ぅい濃ぅい、濃縮の芸談本でございます。
コメント
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