落語物語 | |
クリエーター情報なし | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
☆☆☆
一気に読んだ、楽しくてそれでいてなぜか心温まる本。
林家いっ平さんの実体験的見習い落語家のハナシ。
主人公である小春の師匠は、私たちが抱いている三平師匠とは違う。
周りにおられた師匠方の色んなところを凝縮したフィクションなのか。
でも、この師匠のおかみさんの素敵なこと、気風が良くて心優しく、
一人前の落語家にすべく厳しく育てながら、一面我が子に接するごとく可愛がる。
内弟子の一日は、朝起きて玄関掃除に植木の水遣り、そして豆腐を買いに,
帰ってからは犬の散歩、そして師匠とおかみさんと三人での食事。
その間のやりとり会話が、すべて落語の世界、滑稽とかダジャレを言っていると
いうのではなく、一緒に暮らしていることが楽しくて楽しくて、
相手を楽しませようという気遣い心遣いの言葉のコミュニケーションがお洒落で羨ましい。
落語にでてくる人物のごとく、人情味溢れた、今戸家小六師匠のお家。
こんな師匠に内弟子として三年間も寝起きを共にすれば、良き噺家に成長すること
まちがいなし・・・・。
本の書き出しから最後まで、師匠のおかみさん、葵さんに惚れちまった、ごまめでございました。
追伸・・この「落語物語」が映画になっているみたい、DVDもあるらしく
レンタルビデオ屋にはあるのか、探してみなければ・・・。
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レンタルビデオ屋にはあるんでしょうか。
でも、映画館で客席の笑いと共に観たいもんですな。