ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~

2014-07-27 23:30:44 | 梅団治・須磨寺落語会


予約を入れて、早くから楽しみにしていた落語会。

最初の花緑さん、前回の正蔵さん、今回の喬太郎さん。
嫁さんが隠れ梅団治さんファンで、三回とも皆勤でおます。


一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」

こんな、メロメロの小梅ちゃん、初めて見た。

特に、マクラの部分は、呂律が回らず、何を言っているのか・・・・。
普段、文語体というか固めの喋りが特徴の小梅さん。

それでも、マクラの部分って口語体というか普段の喋りの延長なもの
そこを文語体というか型にはまった喋ると、違和感たっぷり。

その違和感が、噺に入ってからも、そのまま続く。

でも、目をつぶった患者の顔、師匠の梅團治さん、そっくりでおますな。


 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」

良いですな。

6年ぶりの三度目の「切符」ですが、何度聴いても楽しめる。

聞くところによると、この何年間の間に、新しい駅が2~3駅増えたらしい。
でも、三河安城辺りからは、一気に東京まで、

昔は「切符」が演目にあると、時刻表を持ってきて確かめるお方がいたそうで・・・
でもそれって、「一文笛」聴くのに、米朝全集持ち込むようなもの・・・
やってはイカンことですな・・・・。


三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」

最高、喬太郎さんの「小言幸兵衛」。

粗筋は一緒だが、細部に渡って、喬太郎節、炸裂。

「この長屋で心中騒ぎがおこったらどうする」・・・・と。
千早振るではないが、大家さん、喋りながら、楽しみながら、
心中騒ぎへと、話を持っていくくだりのおもしろさ・・・。

小言幸兵衛さん、長屋の宮藤官九郎、素晴らしい台本作家。
目の前で、思いつくままに次々繰りだす言葉の、ライブ感。

この、ライブ感が、喬太郎さんの、真髄なんでしょうな。



四、内海英華・・・・・・・『女道楽』

いつも、繁昌亭では色物は10分の持ち時間ですが、今日は15分。
普段、演らないものを・・・・。

まずは、落語の中ででてくる「愛宕山」で、大阪の幇間二人が愛宕山を
登る際に唄うのを、どなたもこなたも、いい加減で、今日は正調「愛宕山」を・・・と。

次は、「らくだ」で死人を踊らす時の“かんかんのう”を
二番は、奇術家がでてきますが・・・・そう言われても意味はいたって解らず。

この“かんかんのう”、中国から流れてきたのは理解していたようですが、
その当時でも、意味は解らず、語呂を楽しんでいたようで・・・。

そして、都々逸。・・・いつもの“膝まくら”

最後に、丁度夏場所の千秋楽、白鴎が30回目の優勝。
でも、豪栄道が大関昇進・・・浪花っこには、めでたし、めでたし。

相撲にちなんで、あの一番太鼓の音色を・・・三味線で・・・。
完璧なテクニックを披露。

英華さん、粋プラス技、ご披露の巻でおました。


五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」

サラリーマンが仕事終わりに一杯飲もうと・・・・居酒屋で
そこで、癖のある上司が部下へ絡む。

「聞いてるのか」「斎藤、君に言ってるのだ」
「座右の銘」は何だ、各自発表せよ・・・・そのとんちんかんな返事。

我社の社員、座右の銘と訊ねたら、さてどんな答が返ってくるのか・・・
ちなみに私目は「ケセラ、セラ」・・・人事を尽くして天命を待つの意で
やることやったら、あとは成るようになる・・・半分、居直り精神。

でも題の「夜の慣用句」って意味深だし、私の大好きな「ハンバーグのできるまで」
「午後の保健室」など一見して、中身の解らないお題ばかり。

「カラスの涙」とか「昼下がりの日常茶飯事」、「大人のための散歩」など
ありそでなさそ・・・
喬太郎さん落語、ひょっとして、題目も並行して創られていたりして・・・。


六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」

よろしいな、兄弟愛たっぷりの、クロとシロ。

子供にオシッコさすときに「シー、コイ、コイ」という前振りが無かったので
年代高い客層なので、敢て割愛かと思っていると、

「なんか、汁物、もうて来たるわ」、と走っていったクロ、
ご主人様の前で「お椀、おワン」がサゲ・・・

でも、何も弟に持ってこれなかって、ショボンとしているクロも好き。
兄に遠慮がちに接する、シロも好き。

この兄弟見ていると、ご両親も良い育ちだったんでしょうな・・・。


さて、次回のゲストはどなたなんでしょうか。
今から、楽しみですな・・・・・。


第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~
2014年7月27日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・『女道楽』
五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」
六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」








にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 内儀さんだけはしくじるな~... | トップ | 残るは食欲~阿川佐和子 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

梅団治・須磨寺落語会」カテゴリの最新記事