あべのハルカス寄席・9月席~2023.09.07
「大当たり」と叫んでしまいました。露の新治さんの「中村仲蔵」を聴いて、普段は控えめなごまめ、バレ太鼓が鳴るや否や「大当たり」と感極まってお声かけしてました。芸とは、恐ろしいものです、噺が終わると一瞬訪れる、その場の空気をすべてかっさらってしまう静寂。上方落語の「中村仲蔵」ここにありでおました。
あべのハルカス寄席・9月席~2023.09.07~
第一部・午後1:00開演
一、笑福亭呂好・「だんじり狸」(小佐田定雄・作)
久しぶりの呂好さん。十八番の「だんじり狸」。これも季節ネタですな。だんじりと言うたら、9月から10月が旬、まさに今演っかないと来年夏までお預けですか。そう思うと落語家さん、四季折々の噺、散りばめてレパートリーしとかんならんとは大変ですな。ぼちぼち、呂好さんで冬の噺「池田の猪買い」「不動坊」「尻餅」など聴いてみたいですな。
二、桂文鹿・「寝台特急日本海」
文鹿さんの旅ネタともいうべき汽車での先輩と坂下の名コンビ、今日は大阪発青森行きの寝台特急「日本海」。坂下先輩の我が儘ぶりにもよう耐えてますが、やはりそんな先輩好きなんでしょうな。文鹿さんアクが強いだけに癖になりますな。来月は呂好さんとの「ぶんろこう」楽しみでおます。
三、ナオユキ・「スタンダップコメディ」
凄い、20分喋りっぱなしのナオユキさん。今日は酔っ払いのおっさんネタだが、すべて初耳のネタばかり。年に一、二度での出会いだがまず、ネタがダブったことがない・・もう、小ネタとしては5000は超えているんでは・・・。でも、酒焼けか声がかすれてたのは気になりましたな、この至芸大切ににするためにも、御身体ご自愛を・・・・。
第二部・午後2:30開演
一、桂九ノ一・「八五郎坊主」
よろしいな、溌剌、九ノ一さん。雀太さんといい、今落語のバカバカしさを前面に出した大師匠枝雀さんお落語の復権か。でも楽しいな、おもしろい、汗だくだくの熱演。これぞ、落語の原点。九ノ一さん目当ての落語会にも足を運びたくなりましたな・・・。
二、真山隼人・「西村権四郎」(曲師・沢村さくら)
浪曲、まどかさんか恵子さんしか出会うことの少ない浪曲。でも好きですな、曲師との掛け合いも大好き。音の抑揚に、心の琴線も揺さぶられる。もう11月までの落語会埋まってますので、12月以降には必ず予定に組み入れたい隼人さんお浪曲でおます。
三、露の新治・「中村仲蔵」
大当たり、凄いです。新治さんの「中村仲蔵」。10年前に聴いてから今回で三回め。でも、聞く度ごと心が揺さぶられる。でもこの噺、女将さんが素敵、凛としていながら夫の背中を後押しする。江戸言葉で気になったいたのですが、そうか江戸育ちの小唄のお師匠さんだったんですね。この女将さんの一言一言にに目頭が熱くなってしまうごまめ。いつの間にか、仲蔵よりも女将さんが主役に・・・・。来月も、新治さんの出番があるハルカスよせ。さて、どうするか、悩みがまた一つ増えましたな。
三味線・佐々木千華
更に充実の落語会、楽しめますよ。
近くですので一度ゆっくり落語を楽しみたいと思います^_^