三題噺 示現流幽霊 神田紅梅亭寄席物帳 (ミステリー・リーグ) | |
クリエーター情報なし | |
原書房 |
☆☆☆
神田紅梅亭寄席物帳シリーズ第4弾。
またまた、落語家寿笑亭福の助さんが、師匠の馬春さんと共に、謎を解き明かす。
いつものごとく、落語のネタにちなんだものだが、今回二つは「たがや」と「皿屋敷」
だが、間の三題噺「示現流幽霊」は、まるっきり、作者の創作である。
「たがや」は、ミステリーというより、マジックがネタ解きになってはいるが、
師匠の独演会を機に高座への復活を設定に全編、はなしが進んでいく。
最後には、福の助さんが前座時代のはる平が過去編として登場。
「おいなり三十個買ってきてくれ」と言われ、あちらこちら走り回って、27個買って急いで帰ってくると
「ばかだなふぁ、おいなりさん、十個買ってこいと言いつけたんだ。こんなに買い込んでどうする気だ」
新米の前座をからかうため、イタズラするなど、芸のやっかみなど
、小さな失敗をするとねちねちと嫌みを云われたりして・・楽屋裏での人間模様が垣間見ることができる。
そんな、噺家さんの生活ぶりも、このシリーズが実は今回でいったん終了・・・・残念。
必ず、続きを書くとは愛川さんはおっしゃっていますが・・・
福の助さん、亮子さん。竹二郎、亀吉、馬春夫妻と、落語のごとく、登場人物全員が心温かい人で満ちていて、
落語そのものだっただけに、残念・・・・・でも、どんな形で、第五弾が始まるのか楽しみに待ちたいですな。
12-B20
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