ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

水上バス浅草行き~岡本真帆

2023-03-10 10:10:10 | 本の少し
 ☆☆☆

またもや、波長の合わない短歌に。

その短歌を読んでわかるの部分が4割、そしてもう一度詠み直すとわかる部分が5割、6割と膨らんでいく歌が好きです。たとえ10割まで到達しなくても、どこか気になるそんな歌にあこがれます。

でも、最初から1割、2割の歌ならとっつきにくく、どうしても置き去りにしたくなります、そんな歌が続く、岡本真帆さんの歌、どこか住んでいる、生活している場面がちがうのか・・そんな思いで読み進んでしまいました。

気になったの歌は、

・廊下から渡り廊下へ移るとききみは季節をたしかめている
・ほんとうにわたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし
・ていねいなくらしにすがりつくように、私は鍋に昆布を入れる
・金木犀わからないまま生きていく星のかたちで出るマヨネーズ
・沈黙の石焼き芋をゆっくりと割れば世界にあふれる光
・何度でもめぐる真夏のいちにちよまたカルピスの比率教えて
・うんまいときみが唸った うんまいの「ん」はおそらくバターの部分

・こぼれてくものがあまりに多すぎて抱きしめていい犬をください
・犬の名はむくといいますむくおいで、無垢は鯨の目をして笑う
・犬 朝食 同級生の愛娘 犬 丁寧な暮らし 犬 犬
・待てと言う私が待てをされているきみがゆるされるのを待っている





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