ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

旅する力~沢木耕太郎

2020-07-17 05:15:25 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆

私が本好きになったのに、一番影響を受けた本といえば、
「深夜特急」・沢木耕太郎と「どくとるマンボウ昆虫記」・北杜夫の二冊。

その「深夜特急」のガイドブックというか、参考書の様な本。
なぜ、「深夜特急」が生まれたのか、沢木耕太郎さんの履歴を追いながら、
その「一世一代の旅」といわれる本の中に、沁み込んでいる調味料を解き明かす。

その後のルポタージュの一人者としてなるべく、頭の冴えやキラキラした才能
だけではなく、相手の心をひらかせる何かをもちそなえているのと、もう一つは
行動力と、どちらもこの「深夜特急の旅」で培われる。

そして、ガイドブックも持たず外国を旅行するのは、できるだけ素のままの自分を
異国に放ちたいからだと・・自由に自分を動かしたいためと・・・。
(余談ですが、あまりTVを見ない私が見る数少ない番組に
ヒロシの“明迷宮グルメ・異郷の駅前食堂”がありますが、何処か相通じるものが)

そして紀行文として大事なのは、アクションではなくリアクションだと、
紀行文に「移動」は必須条件だが、大事なのはその「移動」によって
巻き起こる「風」なのだ、と。もっと正確に言えば、その風を受けて、
自分の頬が感じる冷たさや温かさを描くことだと・・・・。

そして人生において大事なことは、「予期しないことが起きるということを
予期しているかどうかどうか」ということ、変化の中でとっさに判断できる
能力を身につけているかどうか、その時に柔らかく対応できる力、そのような
ものを旅は、常に試してくれると・・・・。

もう一度、旅に限れば、旅の目的が単に「行く」ことだけになってしまっては
イケない、大事なのは「行く」過程で、何を「感じ」られえたか、
そこにある「風」を「水」を「光」、そして「人々」をどう感受できるか、
素のままの自分で解き放したい・・・・海外への旅の適齢期は26才と。

26才に一年間ぐらいの旅に出ていたら、人生観は変わっていたのか、
今のとは違った人生になっていたのか・・・少し、怖ろしい気がしますな。

時期を見て、「深夜特急」再読しようと、思っております。
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重己・堺筋本町~2020.07.16

2020-07-16 14:14:14 | うどん・蕎麦・そうめん
重己・堺筋本町~2020.07.16

ほんと久しぶりに、“重己”さんへ、
新メニュー、肉わかめを冷やでいただく。

プロの味に感動・・・・美味しいおうどんですな。


きれいな“重己”さんのおうどん

微妙な細めの麺、それでいてコシがある。
この頃、見た目でお味が想像できそうでおます。
ということは、この色つや、しなやかさ、最高でおますな。

それと、香りと旨味のあるお出汁。
いつも、飲み干してしまいます。

別皿で提供してくれた、お肉。

あっさり目ながら、お肉の旨味がじんわり滲みでてくる。
別皿で提供してくれた、わかめ。

色んなお店で、わかめうどん食べますが、
この“重己”以上のお店には、出会いません。

新メニュー

この時期に、値上とは、うどんに自信がある証ですな。
鏡に映った、重己さんの看板に注目。
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古本屋 ON THE BOOKS・阿波座~2020.07.16

2020-07-16 12:12:12 | 街で
古本屋 ON THE BOOKS・

日生病院の待ち時間の間をぬって、隣の
大阪府立江之子島文化芸術創造センターへ。

訪ねて行った“古本屋 ON THE BOOKS”さんは、
こじんまりとしているが、アートとサブカルチャーを中心にセレクト。
小さな雑貨も沢山あって、見ているだけで楽しい。

「時事ネタ嫌い・菊地成孔」

古本屋の良さは、普段手にしない本に出会えることです。
菊池成孔さんも、初めてでおます。
印度製の、手掘りの木判子。

手掘りの木判子(レンカク、ですか)

手掘りの木判子(チャバラサケイ、ですか)

素朴な味がある、判子。

木なので、押す時にそれなりの力、必要です。


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大阪府庁跡地~2020.07.16

2020-07-16 11:12:13 | 街で
大阪府庁跡地~2020.0716

大阪府庁は、初代府庁である旧西町奉行所から、
明治七年この江之子島に新築、移転され、大正十五年までの
半世紀の間、大阪府政の中心となりました。

川口といい、昔は西区栄えていたんですな。


大阪府立江之子島文化芸術創造センター

の前に、この碑はあります。
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最後の色街 飛田~井上理津子

2020-07-15 05:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆

これも、単行本で積んであった本。

入ってはいけない色街を本にしようと、取材になんと12年。
それも女性が、単身乗り込んでゆく、あの沢木耕太郎ではないが、
最初は「さわらんといて」「そっとしておいてほしいんや」「うるさいんじゃ」と、
相手にされなかったのが、根気と熱意で一人一人と会って話を聞く。
その取材の量と質が、おざなりの表面だけではない、飛田で生きている人の
生の声が聞こえる。

生きていくためには、この街“飛田”からは離れられない。

民族学者の神崎宜武さんは、
「民俗学とは、ある地域やある集団が古今共通して共有する「クセ」である」と、
まさに“飛田”は、その「クセ」が、累積し、多重化した地域であると・・・・・。

一度も行ったことがない裏の世界、男の心情からいえば表の世界、
でもここまできたら、行かぬままで人生終わるのも良しかと・・・。

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ごまめ自家製手打ちうどん・81~2020.07.14

2020-07-14 08:08:28 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製手打ちうどん・81~2020.07.14

四回目のうどんの手打ち。
細くするため、柔らかくしようと、加水率50%にするが、
コシの無い、ダレダレ、伸び伸び放題の麺に・・・大失敗。

夏の温度、雨の湿度、最低限の硬さ必要。
細いがコシがなければ、手打ちの値打ち無し。



わかめと、ナスとシシトウの煮びたし

朝打ったうどん

中3束、細2束・・・・。

小麦粉・・日清製粉(白椿)、500ℊ
塩水                                 250ℊ=塩32ℊ+水218ℊ
塩分度                              12.8%
加水率                              50%
寝かし                               1+1+1=3時間
茹で時間                           20分

これから、温度も湿度も記録しなければいけませんな。

本日の小麦粉、白椿

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ごまめ自家製蕎麦・80~2020.07.13

2020-07-13 15:55:50 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製蕎麦・80~2020.07.13

この頃家に一人で居ると、冷蔵庫の中が気になり、整理係の様相。
残っている生蕎麦と昨晩の天ぷらで、天ぷら蕎麦を・・・・。

鶏天に、さつまいも、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃと一つずつ入れる。
衣はお出汁に浸かってふやけた感じですが、これはこれでまた美味しい。

ああ、美味しいうどん屋さんのおうどん食べたいですな・・・・。

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青春の言葉たち・沢木耕太郎

2020-07-13 05:05:05 | 本の少し
☆☆☆☆ 

この沢木耕太郎さんの、セッションズの三冊目。
これも10人の方とのセッション、どの方も今やそのジャンルでの一人者、
でありながら、青春時代は上手く世の中になじむことができず、
うまくいってそうでも、本来の自分のやりたいことではなく、
これがダメならやめようとか、違うところへ逃避してみようとか、
葛藤の中でもやもやしている青春時代である。

でも、ここに登場している方が成功しているのは、
やりたいことを押し通す勇気と、どんな時でも前向きに考えられる、
常に心の支えみたいなものが才能で、自分を信じきれること、
空回りながらでも自分を信じきれる能力・・
自信を持ち続けられること・・ですな。



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ごまめ自家製うどん・79~2020.07.12

2020-07-12 17:57:11 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製うどん・79~2020.07.12

今日は無性にカレーうどんが食べたくなって、昼ごはんに作る。
ヒガシマルのうどんスープの素で冷凍うどんを温め、
そこにレトルトのカレーうどんを足しこむ、
少し薄目のスープカレー風になったがこれも有りと、
薄揚げと青ネギを多めに入れて、具の代わりに、
まずまずの美味しさに、お出汁を飲干す。

レトルトの「カレーうどんの素・関西風味」

写真ほど具は見当たらず・・・・・・はてな。
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第1回・笑福亭鶴二独演会 in Nara

2020-07-11 14:15:16 | 笑福亭鶴二
第1回・笑福亭鶴二独演会  in Nara

今日は、鶴二さんの奈良での落語会。
雨が結構降ってますが、勇気を奮ってまいります。

一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」

聞くたびごとに、声も大きく、安定感、安心感が増す。
元々笑いの少ない噺ながら、その分くすりと笑いも増えていく。

発端、20分のフルバージョン、皆さん最初に一度は通った噺ですが、
現時点でこれだけきっちりとできる落語家さんも少なし、
そういう意味で夢二さん、「東の旅・発端」の旬、第一人者ですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・・「らくだ」

1時間10分の「らくだ」フルバージョン、良ろしおましたで。
酒が入って、紙屑屋と熊五郎の立場が代わるのだが、
最期はその紙屑屋が葬ってやろうと、一緒になって棺を担ぐ。
その心情の変化、「葬礼や、葬礼や、らくだの葬礼や」・・・は、
泣き笑いの物悲しさでおます。

「そ―れんや、そ―れんや、らくだのそ―れんや」。


第1回・笑福亭鶴二独演会  in Nara
2020年07月11日午後2:00開演
落語喫茶・古々粋亭

一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「らくだ」



古々粋亭さんの立派な舞台

落語喫茶・古々粋亭

鶴二ファン、夢二ファンのご贔屓さん。

終演後の打ち上げ
鶴二さんの長講「らくだ」への絶賛の声。

鶴二ファン、夢二ファンのご贔屓さん

夢二さんへ
本日のの準主役の夢二さんへの激励と期待の声。

鶴二さんの女将さんと鶴二師匠とごまめ

鶴二ご夫妻とのご一緒の写真何ぞ、何年ぶりでしょうか。

未来の名人・夢二さんとのツーショット

生真面目、好青年の夢二さん。

おまけ・古々粋亭さんのトイレ

神(紙)さんがいっぱい。
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麺闘庵・近鉄奈良~2020.07.11

2020-07-11 12:13:14 | うどん・蕎麦・そうめん
名物・巾着きつねうどん

発想の転換、うどんがきつねの中に隠れている。
狐、狸は人を騙すといいますが、まさに狐の仕業。

でも、奇想の思いつきだけでもなく、お揚げさんは硬めで大好きな食感。
そして甘すぎず、たいそう美味しおます。
中から出てくる、おうどん。

お揚げさんも、大判で食べ応えございます。


麺闘庵・近鉄奈良~2020.07.11

東向き商店街を抜けて、もちいどの商店街の入り口に・・・。
コロナの影響か、日曜にもかかわらず、店内は空いていました。

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ごまめ自家製蕎麦・78~2020.07.10

2020-07-10 20:24:10 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製蕎麦・78~2020.07.10

昼ごはん、昨日の生蕎麦のために、天ぷらを揚げる。
ごぼうに、ちくわ、とうがらしを、衣薄目の天ぷらに。
お出汁は、蕎麦用に濃いめに、揚げたての天ぷらやはり美味しいですな。



うどんではなく、お蕎麦。
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ごまめ自家製蕎麦・77~2020.07.09

2020-07-09 14:14:14 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製蕎麦・77~2020.07.09

本日は、毎年恒例の“包近桃共同選果場”でのお買得品の販売が無く、
近くの“愛彩ランド”で販売されると聞いて、雨の中出かける。
オープン10分前だが、既に70人ほどの人の列が・・・。

オープンして入ってみると、ケース販売は市価の7掛けぐらいで、
超お買い得でも無いので、大きな桃の二つ入りを三パック買う。

そのとき、生麺、うどんと蕎麦が売ってたんですが、うどんは打てるので、
今日は蕎麦を・・・昼は、その生蕎麦で“わかめ蕎麦”を。

少し太めだが、しっかりと腰のある蕎麦。
きざみの揚げさんとわかめを、濃いめのかけ出汁で頂く。


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グレン・グールド 変奏曲

2020-07-09 08:07:06 | 本の少し
 ☆☆☆

あの伝説のピアニスト、グレングールドの物語。

特筆すべきは、グレン・グールド自身が書いた文章が5つも掲載されている。
音楽を述べているのもあれば、架空のグレン・グールドとの二人グールドの
対談とか、少し異質な文章も有り、彼の思考の異質さが際立つ。

その他の人の文章は大きくふたつ、類まれなる芸術家なるグールドと、
日常生活における奇人、変人の部類に入る様なグールドを紹介。
どちらも己の精神的要因に基づく基準のみでしか熱情を傾けない結果であり、
周りに抱合するような「普通の生活」、「普通の常識」などを捨て去った、
自分自身にしか向き合えない、一、芸術家が際立つ。

でも、私は、音楽を通してしかグレン・グールドとの接点がなく、
私には至福の時間をもたらしてくれる、それだけで十分である。

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達人、かくかたりき語りき・沢木耕太郎~2020.07.07

2020-07-08 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆☆

詩人、作家、映画批評家、建築家、俳優、歌手、棋士、社会批評家、と
いろんなジャンルの方とセッションするんですが、沢木さんの凄さは、
相手によって、別人のごとく排気量とギアの使い分けを行う。

相手に合わせる、合わせるだけではなく、対等にコミュニケーションが行えるさほ。
その知識の多さ、熱量の多さ、これぞセッションというべきものになっている。
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