大原野神社の次に訪ねたのは勝持寺(しょうじじ)。天台宗の古刹で、平安末期の歌人・西行法師が出家して庵を結び一株の桜を植えて愛したことから、この寺は「花の寺」と呼ばれるようになりました。春の桜と共に秋のモミジの紅葉の名所としても名を馳せています。勝持寺のすぐ隣には願徳寺があり、国宝の如意輪観世音半跏像を拝観しました。〔10月27日(日)〕
↓ 大原野神社の駐車場のすぐ近くから勝持寺への参道が始まります。
↓ 参道の車道はすぐ果てて、仁王門に続く石段の道となりました。
↓ 境内で唯一応仁の乱の兵火を免れた仁王門が現れました。安置されている金剛力士像(仁王像)は鎌倉時代の湛康・慶秀の作で国の重要文化財に指定されています。
↓ 仁王門から山門まではだらだらとした長い上り坂が続きます。沿道には名産の竹の子の育つ竹薮が目立ちます。
↓ 勝持寺の山門前の風情のある石段道です。石段を登り切ると山門が構えています。
↓ 山門を入って拝観の申し込みをして境内に入ると、ホトトギス(ユリ科ホトトギス属)が豪奢に咲いていました。
↓ 境内で最も大きな堂宇の「阿弥陀堂」。本尊の薬師如來像(重要文化財)はこの右側に建つ「瑠璃光殿」に安置されています。
↓ 不動堂。弘法大師が眼病になやむ人達のために石不動明王を刻んでこのお堂の後背の岩窟に安置されたと伝えられており、今もその石像を見ることができます。
↓ 現在の「西行桜」です。境内にはこのほか数種類約100本の桜が植えられており、春4月上旬には美しく咲き誇るそうです。
↓ 境内には桜と同じほどのモミジが自生しており、例年11月中旬にはそれは素晴らしい紅葉を見せてくれるそうです。
↓ 紅葉の始まる前の境内で暫し寛ぐ面々!
↓ 勝持寺の直ぐ隣にある願徳寺の本堂です。この鉄筋コンクリ―ト造りのお堂の中に国宝・如意輪観世音菩薩半跏像が安置されています。
↓ 国宝・如意輪観世音菩薩半跏像です。1200年程前の木造素地の像で、高さ88.1㎝。(写真撮影は禁じられており、ここの写真はネットから拝借しました。)
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