修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

オオヤマレンゲ

2006-06-17 23:27:37 | 

6月17日(土)

Ohyamarenge04

広島県庄原市(旧高野町)と島根県奥出雲町(旧仁多町)の間の県境にある猿政山(1,267.7m)に登ってきた。広島県側からの入山は禁じられているので、島根県側の内尾谷から登った。この山の頂上直下にオオヤマレンゲの群生があり、その花を見ることを大きな楽しみにして厳しい山道を辿った。幸いなるかな、山の神は幾輪かの花を開けて我らを待ち受けていてくれた。

Ohyamarenge03

オオヤマレンゲ。漢字で書けば「大山蓮華」であろう。この樹もモクレン科モクレン属とのこと。初夏の山で、この花に出会うと、殊のほか幸せな気分になる。奥山に咲く花である。時は梅雨の時期。出会いたくても、花咲く時にズバリ訪ねるのは至難のことでもある。でも、今日はその花に見事出会うことが出来た。

Ohyamarenge02

【写真上】今を盛りと見事に咲いたオオヤマレンゲの花。この花は「天女」とも称されるらしい。この姿を見ると納得する。

【写真中】猿政山のオオヤマレンゲの樹は意外に背が低い。人間の背より低い位置にかように花開いている。

【写真下】満開のオオヤマレンゲの花も好いが、蕾のそれもまた好い。この蕾はもう直ぐ開き切ろうかというところである。


タイサンボク

2006-06-15 23:04:57 | 

6月15日(木)

Taisanboku02

タイサンボクはモクレン科モクレン属の常緑樹である。漢字で書けば「泰山木」。広島市南区の上柳橋と京橋の間の京橋川左岸緑地にその木が10本程植え込まれており、今その大きな花を咲かせている。私は、花が咲くまで、そこにタイサンボクの木がそんなに沢山あることに気付いていなかった。(ちょっと鈍感なんかなぁ!)北アメリカ南部が原産地で、日本には明治初期に持ち込まれ、庭木などに利用されている。俳句の夏の季語でもあり、日本社会に完全にとけこんだ樹といえる。Taisanboku01_2

【写真上】こちらは、タイサンボクの花の蕾である。

【写真下】盛りをやや過ぎたタイサンボクの花。花は梢の高いところに咲く。


ササユリ

2006-06-09 23:17:42 | 

6月9日(金) Sasayuri03

中国地方に梅雨入り宣言のあった翌日の午後、前日からの雨が上がって晴れ間が見え始めた。休暇を貰っており、午後になって時間も自由になったので、松笠山(広島市東区)に散策がてら登ってみた。小田からの松笠観音参道を上り、観音寺で弘法大師のお加持水を戴いてから松笠山頂上(374.6m)へ。雨上がりで空気が澄んでおり、透明度の高い眺望が得られた。下山路は菰口憩の森に採り、中国自然歩道を矢口へ歩いた。雨露でズボンがかなり濡れた道であったが、観音寺上からの尾根道と菰口憩の森への下山道の脇にササユリが咲いていた。この松笠山の山域では決して数が多くはないので、大事にしなければならない花だ。今年も咲いてくれて有難うと言いたいところだ。

Sasayuri05_1

【写真上・下】松笠山の登山道に咲いていたササユリ。ユリ科ユリ属の花で、本州中部から九州に分布するという。