5月27日(日) 今年もこの季節に葦嶽山に遊びました。よく晴れている筈なのに、季節外れの濃い黄砂で山上からの眺望は得られませんでした。広島県でも山深いこの地域ですが、初夏の花々も咲き始め、春の山菜類も最終盤でした。何かと異常な気象状況が話題になりますが、一方では確実な季節の進行のステップも踏まれているようです。もう間もなく6月、梅雨の到来も視野に入り始めました。
【写真上】日本ピラミッド、葦嶽山(815m)の山頂。隣の鬼叫山(ききょうざん)から見ました。
【写真中】タニウツギの花。山道の路傍を柔らかいピンクに彩っています。この花を見ると、初夏の訪れを感じます。
【写真下】ホウノキ(朴の木)の花。低地ではとっくに散った花ですが、この山域にはまだ元気な花が残っていました。
5月26日(土) 土曜の休日、晴れ上がったものの黄砂で霞む景観は心を晴れさせてくれるものではなかった。真夏日となった暑さに、広島市北郊の山道を少し歩いただけでも全身汗だくとなった。山道沿いにある渓流に懸かる小滝に立ち寄り、滝壺の冷たい水で顔を洗い暫しそこに留まると、もう動きたくないほどに心地良かった。こうして水辺で涼をとっていると、滝壺の周りの様子がよく見えてきてこれも実に楽しかった。
【写真上】滝壺の周りはカワトンボ達が縄張り争いの最中であった。ただこの岩の上は中立地帯のようで、暫し羽を休めていた。
【写真中】滝壺には樹から落ちたエゴの花が、花筏となって浮んで漂っていた。
【写真下】滝壺の周りにはもうコアジサイが花を咲かせている。
5月20日(日) 午前9時に旧戸河内町の那須集落から十方山に向け登り始め、「那須~前三ツ倉~丸子頭~(藤本新道)~二軒小屋~シシガ谷登山口~十方山~前三ツ倉~那須」というコースを丸一日かけて歩いてきました。十方山への那須ルート、内黒峠から十方山への稜線と二軒小屋を結ぶ藤本新道は初めての踏破でした。今日は2回分くらい の歩行量を強いられましたが、今後のこの山域への山行計画を練るに際して、大変に有益な経験だったと思います。そんな山歩き中に見付けた樹の一端をご紹介します。
【写真↑】十方山那須ルートの急坂にあるミズナラの巨樹
【写真↓】前三ツ倉から内黒峠への稜線上に立つ老杉。幹の下部は蔦に巻かれている。
【写真↑】十方山那須ルートの上部にあるカエデの老木。この山には、ブナだけでなく、カエデ、ミズナラの老木も多い。
【写真↓】十方山那須ルートの上部のブナの巨木の先頭部分。なだらかな稜線上に立つブナの巨樹であるが、こうして樹の全容を見ることが出来るのも、この山ならばこそである。
【写真↑】登山口の那須集落。非常に奥深い山村だ。
5月19日(土) 昼過ぎまで寒波の張り出しで不安定だった天気も、午後になって段々と晴れ間も見えるようになってきた。そんな中、東広島市福富(ふくとみ)町のクロボヤ峡に石楠花を目的にして行ってみた。約2キロメートルに亘る峡谷と谷の奥の湿原に500本を超えるホンシャクナゲが自生しているという。ほぼ中間点のゲートで入山料300円(高校生以上大人1名)を支払って石楠花の群生のある湿原へと入って行った。
【写真↑】木洩れ日射す新緑のクロボヤ峡の散策路
【写真↓】最奥に近い殿様池の湿地に咲いていたホンシャクナゲ。今年は他の花と同様にクロボヤ峡のシャクナゲも花が少ないという。
【写真↑】殿様池の一番奥の湿地に咲き始めていたシャクナゲ。明日(5月20日(日))はクロボヤ峡のシャクナゲ満開祭が開かれるとのこと。6月中旬までのシーズ中、見事に咲き誇ってもらいたいもの。
【写真↓】入口に近いクロボヤ峡谷の渓流沿いにもシャクナゲの群生があった。近くにはシャクナゲの滝が渓流に懸かっている。