窓ヶ山(711.4m)
1月27日(土)、窓ヶ山に久し振りに登った。東西の二つの岩の峰、その間に「窓」と呼ばれる空間を持つ山である。特異な形の山で、周辺山また山の中でもよく目立つ山である。この二つの岩峰の挟まれた「窓」のある鞍部をキレットと呼ぶ。最も有名なのは、北アルプスの南岳と北穂高岳の間の大キレットであろう。今回は、広島県では珍しい窓ヶ山のキレットの底をつぶさに観察してみた。将に岩、岩、岩の世界であった。
【写真上】東側の向山から見た窓ヶ山。靄に霞んでいた一日であったが、東西の峰の間のキレット(窓)ははっきりと分かる。
【写真↑】登山路から見たキレットの底は、大きな岩石が累々と重なりあった無機質な感じの世界だ。
【写真↑】キレットの底から西峰側を見上げると、重層的な岩石の重なりの上にやっと潅木帯が始まっていることが分かる。
【写真下】キレットの底から東峰側を見上げると、こちらは完全な岩壁で、厳しい表情の絶壁の上に大きな樹林帯が始まっている。