修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

十方山~ヒキジのオカから登る

2015-05-28 16:31:03 | 山歩き
5月24日(日)

 バリエーションルートを採って立岩ダムから大谷川(おおだにごう)、ヒキジのオカを通って十方山(1,318.9m)を歩いてきました。かつては杣道が通じていたということですが、今ではとても深い森の中の野趣豊かな所でした。ヒキジのオカへの取り付きと尾根筋上部の深い笹薮を除いて、あまり厳しい所はありませんでした。

立岩ダムから大谷川へ入渓して上流部へと詰めて行きます。


渓流を黄色く染めるのはベイケンソウ科のヒメレンゲのよう。


ゴルジュを高巻いて、河床へと下ります。


ヒキジのオカの尾根筋への取り付きは、険しい懸崖の上りでした。


新緑滴る尾根筋を登り行きます。


かつて杣小屋のあった標高1,013mポイントで暫し休憩中です。


尾根筋は緩急織り交ぜた所でした。急傾斜の難所は懸命に登りました。


広々とした尾根筋で出ると気持ちも開放的になりました。


このブナの根元に堆積した熊の糞がありました。ここは確実に彼らの生息域です。


尾根をほぼ登り詰めて稜線部へと出てきました。間もなく登山道に出合います。


振り返れば、西中国山地の名峰が一望の下です。


無事に十方山々頂に到着しました。


この日の軌跡です。下山は那須ルートを採りました。



皿ヶ嶺~ヒマラヤの青い芥子が咲き始めました

2015-05-26 23:58:41 | 
5月26日(火)

 今日の昼に皿ヶ嶺の風穴を訪ねてみると、風穴の外縁部に生育されているヒマラヤの青い芥子の1株が花開こうとしていました。今年の開花第1号のようです。萼の中で育まれていた花弁が萼を破って出て来た直後のようで、サナギから羽化した直後の昆虫にそっくりなのには驚きました。時間が経てば、花弁も開いて芥子らしい形状になるのでしょうが、今回はそこまで確認する時間的余裕がありませんでした。開花が本格化するのは、やはり月が替って6月に入ってからになるでしょう。

萼を破って出て来た青い芥子


別の角度から見た咲いたばかりの青い芥子


花開いた青い芥子の全貌です。

シャクナゲ咲く岩峰~鎌倉寺山

2015-05-26 09:41:10 | 山歩き
5月21日(木)
 
 好天に誘われてシャクナゲの花咲く鎌倉寺山を歩いてきました。色々な花の花期が早いこの春ゆえに、遅きに失した山行となるかとも懸念しましたが、何とかギリギリ間に合ったようでした。関川登山口から岩尾根を辿り、岩峰と花の両方を楽しめた一日となりました。

南峰への途中の馬の背の岩場越しに関川の谷を俯瞰しました。


ヤマツツジ咲く馬の背の頭の岩場から白木山を遠望してみました。


岩尾根の縦走路から東麓の牛岩集落を俯瞰しました。


十畳岩の展望台からこれから登り行く槍ヶ峰を仰いでみました。


権兵衛山への上りでこの日初めてシャクナゲの花に出会うことができました。


鎌倉寺山々頂の北面に沢山のシャクナゲの花が残っていました。これは山頂に咲いていた一枝です。


まだ蕾の枝もありました。やはり初々しくて良いですね。


シャクナゲはこうして華麗に咲くのがお似合いです。


鎌倉寺山の山頂直下にある鎌倉寺跡の五輪塔や石仏です。


この日の軌跡です。

皿ヶ嶺~花々の咲き具合をチェック

2015-05-22 17:22:06 | 山歩き
5月18日(月)

 皿ヶ嶺のクマガイソウとヒマラヤの青い芥子を同時に見ることが出来るかどうかが気になる頃になりましたが、特に今年は花々が咲くのが1週間から10日ほど早いところから、余計に気懸りなところです。幾人からもその照会があったので、愛媛に渡ったその足で小雨が降る天気でしたが皿ヶ嶺の気になるところを歩いてきました。

上林森林公園の広場から稜線がガスに巻かれた皿ヶ嶺北斜面を仰ぎ見ました。


ヒマラヤの青い芥子が育っている風穴(かぜあな)です。


冷風が吹き出ている風穴の底の青い芥子の蕾はまだ随分と固いようです。


風穴の外縁に育っている青い芥子はあと1週間から10日ほどで開花するかも知れません。


山上に自生するクマガイソウは一斉に咲き揃っていました。開花して10日足らずで最後の見頃と言ったところでした。今週いっぱいは鑑賞に耐えられるでしょう。


この株などは見頃の頂点でしょうか。


そっと横顔も覗いてみました。


地味な花ながらシコクナベワリも綺麗に咲いていました。


沢筋の岩場にハタバコが張り着いていました。盛夏には青い花を付けるでしょう。



大山一ノ沢、二ノ沢を歩く

2015-05-17 23:33:55 | 山歩き
5月17日(日)

 好天が約束された日曜日、今年も春の花々が咲く大山南壁下の一ノ沢、二ノ沢を歩いてきました。4月に雨が多かったことからか、今年の大山の沢の残雪は随分と少ない状況でした。そして、大山でも春の花々の開花が例年より1週間から10日ほど早かったようで、盛りの時期とばかり思って訪ねた花々がもう晩期を迎えていてちょっとがっかりといった場面もありました。しかし、好天下見事な南壁の絶景の中で過ごすという贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

一ノ沢の源頭部です。何と言っても大砲岩が印象的です。


険しい路傍に癒しの空間をもたらしてくれたダイセンキスミレ。


盛りは過ぎていた感じでしたが、イワカガミの群落も見事でした。


一ノ沢から薮を越えて到達した二ノ沢の源頭部です。


雪融けした沢筋にサンカヨウが花をむすんでいました。


二ノ沢右俣にある右俣ゴルジュまで足を延ばしてみました。


雪渓の脇に芽生えたばかりのフキノトウがありました。


日溜まりに群れて咲いていたスミレは、タチツボスミレでしょうか。


二ノ沢を下ってきて、新緑の森越しに大山南壁を見上げてみました。


麓の御机の集落から水を張った田圃に影を落とす大山南壁を遠望しました。


この日の軌跡です。